8月18日「選手権に向けて⑬

僕は3年ですが、まだ一度も試合のメンバーに選ばれたことがありません。
 
正直に言ってこの部活で上手くいったことはほとんどないです。
 
そんな僕がここで言えることは、なぜ今までこの部活に居続けたのかでしょうか。
 
これを書く前に最初で最後の僕のブログかもしれないので、
少し長いですが僕のサッカー経験を書かせてもらおうかなと思います。
 
幼少期、父がスポーツ好きということもあり、僕はいろんなスポーツを見てきました。
 
そんな中で、
 
「こんなに知的で熱いスポーツがあるのか」
 
と心惹かれたのがサッカーで、
生まれつきの右半身の不自由を差し置いてもやりたくなったスポーツとなりました。
 
ですが、右半身のハンデに目を瞑っても僕はサッカーが下手くそでした。
 
だからサッカーも趣味程度になりました。
 
だけど好きだから小学、中学とサッカーを続け、高校でもサッカー部に入部しました。
 
経験はそこそこ長いけど趣味感覚の僕のサッカーはこの畷高サッカー部には合いませんでした。
 
このサッカー部はサッカーだけでなく、勉強も、その他のことも
全部本気で目標を達成するために、努力する場所でした。
 
その "本気の理由" を理解できず、ただつらいとしか思っていかなかった当時の僕は
想像していた高校の部活とのギャップからなげやりになりました。
 
そして1年が過ぎ、2年生に進級して、やっと "本気の理由" に気づいた頃にはもう遅すぎました。
まわりとの差が開きすぎていたのです。
その差を痛感した僕は上を目指すことを諦めました。
 
これが "いつまでもお客様気分" だった一、部員の末路です。
 
今となって言えることですが1年生は難しくもあります。
 
僕が感じたように想像とのギャップやしんどさ、つらさから、
また、他にもやりたいことがたくさんあったりと
僕のようにこのサッカー部と向き合わなくなってしまう部員は他にもいるんだと思います。
 
けれど僕がこの経験を通して今思うことは後悔しかありません。
3年になって先輩がいなくなったことが大きかったです。
先輩方が引退したその瞬間から僕に最高学年という自覚が重くのしかかりました。
そして少しは頑張るようになります。
 
ですがメンバーに選ばれようとしても
他のみんなとの積み上げの差、経験の差が大きすぎて選ばれることはありません。
 
まさに後悔してからでは遅いというものです。
 
また、その自覚も遅すぎたのです。
本来なら2年のうちから来年は最高学年になるという想像をして、準備をしなければいけなかった。
 
諦めていた僕は当然、それも出来なかった。
 
最高学年でメンバーに選ばれないほど情けなく、悔しいことはありません。
 
本当に後悔しています。
 
僕のつまらない過去はこのくらいにします。
 
僕がメンバーに選ばれず、つらいということだけを感じていたのに、
なぜここまでサッカー部に居続けたのか、
 
それは、
 
なんででしょうか、僕にもわからないです。
 
何一つ成功したことがなく、その上チームに迷惑をかけるくらいなら
辞めてしまったほうがマシで、僕のためにもなったかもしれません。
 
多分僕には初めから退部という選択肢がなかったんだと思います。
 
また、 "畷高サッカー部のレッテル" を欲しかっただけなんじゃないかなとも思います。
頑張ってるみんなの後ろに隠れて "頑張ってる風" を気取っていたいだけだったのかもしれません。
 
自分でも書いてて恥ずかしいぐらいに情けないです。
 
ただ、最高学年になって今思うのは、
逆に今までの間に退部しても何も得られなかったんじゃないかなということです。
他にやりたいことがある人にとっては別ですが、
僕みたいにそうでない人があの時期でこの部活を辞めても
ただ「つらかったな」で終わってその後の高校生活もそのまま過ぎてしまう可能性がありました。
 
それはやっぱりもったいないことだと思います。
 
そして、この部活での経験をただ「つらかった」というだけで
終わらしたくないということが今の僕の率直な想いです。
 
僕にもこの部活でお世話になった人がたくさんいます。
顧問の先生方や同期のみんなはもちろん、
何より一個上の代のキャプテンやマネージャーさんにはいっぱい話を聞いてもらったり、
たくさん後押ししていただきました。
 
その人たちの支えがあっての僕の部活をただ「つらかったな」で終わらせたくはありません。
なんでもいいから一つだけでも、
 
「あなたたちのおかげで得るものがありました、ありがとうございます。」
 
と言いたい、その思いが今一番強いです。
 
ただ、今の状況は本当につらいです。
このまま頑張り続けても僕個人の成果は得られないかもしれません
 
ですがこれは過去の自分が撒いた種、それもわかった上で続けると決めました。
 
できればこんな思いは後輩にはしてほしくないです。
 
もし僕みたいな人がいるなら、僕も手を貸すからなんとか頑張ってほしいです。
 
僕の伝えたいことは全部伝えました。
 
僕は畷高サッカー部の一、部員として、
サッカー部の目標を達成するために最後まで走り抜きたいと思います。
 
最後まで読んで頂きありがとうございました。
 
75期の代も残り少ないですが応援していただけると幸いです。
 
3年プレーヤーS
 
掲載:顧問山磨