8月17日「選手権に向けて⑫」

1年前の富田林戦。
PK戦で敗れ、ピッチ上で涙を流す74期さんや同級生を、
ベンチから眺めることしか出来なかった自分がただただ悔しかった
 
2年生の春はスタメンに選んでいただくことも多くあった。
しかし、そこで満足してしまい、それ以上の成長をしようとしなかった。
 
その結果、周りの選手にどんどん追い越されて、次第に出場機会を失っていった。
 
そうして迎えた2年の夏。
選手権ではなんとかベンチに入れていただいたが、
一度も出場することはできなかった。
それまでの自分の甘さと力のなさを情けなく思った。
 
そこから1年間。
あの時、選手権で何もできなかった悔しさを晴らそうと一生懸命頑張ってきた。
 
様々なことに取り組む中で、たくさんの成功体験を積むことができて、
少しずつ自分に自信を持てるようになった。
 
以前は、サッカー内外問わず、
「ミスをしたらどうしよう」、「間違っていたらどうしよう」とばかり考えていた。
けれども、「自分ならできる」、「ミスや間違いがあってもカバーし合えば良い」
と割り切って、全力で行動できるようになった。
 
だからこの1年間は、辛いことやしんどいこと、上手くいかないことがたくさんあったけれど、
本当に楽しかった。
 
しかし、それはあくまでも選手権までの過程にすぎない。
僕たちが掲げてきた打倒強豪私立という目標は結果を追い求めるものだ。
もし結果が伴わなければ、今までの楽しく、様々な面で成長できた過程も、
目標を達成するには足りなかったのだと捉えるほかない。
 
全ては選手権の結果にかかっている。
 
僕たちを支えてくださった先生方や先輩、家族などの周りの人に目に見える形で恩返しできるのか。
 
ずっと助け合ってきた75期のみんなと、どれくらい長く一緒にサッカーができるのか。
 
僕たちについてきてくれた76期や77期に何を残せるのか。
 
選手権までの過程を良いものだったと言えるようになるのか。
 
だからこそ、絶対に選手権で結果を出して、入部してからの2年半の集大成を見せる。
 
最後になりますが、
今まで僕たちを支えてくださった先生方や家族をはじめとした周囲の方々に、
心から感謝の気持ちを伝えたいです。
必ず結果という形で恩返ししますので、応援よろしくお願いします。
 
3年プレーヤーA
 
掲載:顧問山磨