『最高の物語』 1年前。大きな期待と勝利への渇望を胸に臨んだ選手権。気が付けば77期のキャプテンの胸の中で大粒の涙を流した僕がいた。そしてその時、1年後必ずこの舞台で打倒強豪私立を成し遂げると誓った僕がいた。 それから僕はキャプテンに任命していただき、大好きなこの畷高サッカー部を引っ張ることのできる喜びはもちろんあったが、それ以上に本当に僕がチームを勝たせられる存在になることができるのか...
2025年9月13日アーカイブ
『紡ぐ』 僕はこの四條畷高校サッカー部に入部して、3年間でとても感じたことがある。それは自分自身の変化だ。これまでの人生で、ここまで本気になれる何かを見つけたことは無かったし、ここまで胸を張って「仲間」と言えるような人達に出会ったことはなかった。 皆で「打倒私立強豪」を見据えてTRをする。ある日は何も上手くいかなかったけれど、それでも自分自身の成長を、チームの成長を感じられる日があった。ただその...
『体現」 高校でサッカーをするとは思っていなかった。理由は単純、サッカーを楽しいと思えなくなっていたからだ。小さい頃は純粋にボールを蹴ることが大好きだった。だが中学にあがってクラブチームに入り、すぐに挫折した。それからは本当にしんどかった。今まで楽しくて続けていたはずのサッカーが苦しいものとなり、サッカーをしてきた自分を恨むことさえあった。結果、中学3年の6月に受験を言い訳にサッカーを辞めた。今...