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学校に眠る遺跡(八尾北高等学校、萱振遺跡(かやふりいせき))

 府立八尾北高等学校は、146番目の府立高校として、昭和58年(1983)に八尾市柏村町の旧八尾市立清友(せいゆう)高等学校跡の仮校舎で、授業を開始しました。その間、八尾市萱振町(かやふりちょう)7丁目に用地を取得し、本校舎の建設を計画しました。ところが、校舎建設に先立って埋蔵文化財の試掘調査が昭和57年(1982)12月に実施されると、溝や柱穴・足跡などの遺構が検出され、多数の弥生土器も出土したことから、遺跡の存在が明らかとなりました。新規発見された遺跡は、萱振遺跡(かやふりいせき)と命名されました。

 萱振1号墳(かやふりいちごうふん)は、精巧に作られた見事な埴輪が多数出土したことが特徴の遺跡で、一辺27メートルの河内平野最大の方墳(ほうふん)です。また、大阪府でも貴重な文化財であることから、古墳は府史跡、靫形(ゆきがた)埴輪は府有形文化財に指定されています。 今回はその出土品の中から5点を大阪府教育センター別館1階で展示しています。なかでも写真の「鰭付(ひれつき)円筒埴輪」は圧倒的な存在感でしょう。高さ105センチメートルの大変立派な埴輪です。府教育センターにお立ち寄りの際に、ぜひご覧ください。

 また、「萱振遺跡」についてもっと詳しく知りたい方は、大阪府WEBサイトの埋蔵文化財情報「八尾北高等学校と萱振遺跡」をご覧ください。   (http://www.pref.osaka.lg.jp/bunkazaihogo/maibun/kayafuri.html

  

(高等学校教育推進室)

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