8月2日「選手権に向けて②」

四條畷高校のサッカー部に入部してから2年半、正直あと数ヶ月で引退する実感が湧かない。
 
この2年半を思い返せば、自分は本当にいろんな人に支えられてここまでやってこれた。
 
先生方、73期・74期の先輩方、76期・77期の後輩たち、OBの方々、家族や友人、そして75期のみんな、
数えだしたらキリが無いほど、いろんな人たちがいろんな形で自分を支えてくれた。
 
周りの方々の力が無ければ、自分は間違いなくこの2年半このクラブでプレーし続けることはできなかった。
 
中学まで自分のことしか考えずにサッカーをしてきた自分にとって
周りの人たちの支えは当たり前ではないということを気づかせてくれた2年半でもあった。
 
しかし、この2年半を思い返せば、
自分はその人たちが与えてくださった恩を全く返すことができなかった。
 
1年生2年生の選手権はピッチの外から、先輩が悔し涙を流しているのを
ただ眺めているだけで終わってしまった。
 
3年のインターハイに関しては、ケガでプレーすらできず、
敗退して悔し涙を流す仲間たちを目の前に、ただただ無力感しか残らなかった。
 
だからこそこの最後の選手権、これまでチームに何も出来なかった分、
本気でチャンスを掴みたいし、今まで支えてくれてきた方たちに少しでも恩を返したい。
 
正直自分はこの3年間を振り返ったときに後悔しか思い浮かばない
あの時もっと頑張っていれば...もっと本気でサッカーに向き合っていれば...
考え出したらキリがないほどでてくる。
 
でもそれも含めて、自分にとってこのサッカー部で経験させてもらったこと、感じたことは
これまでもこの先も、二度と味わうことのできない、本当に貴重なものだったんだ
と引退を目前にして強く感じる。
 
選手権は自分の高校サッカー人生の最後の大会であると同時に、
今まで楽しいときも苦しいときも常に全員で乗り越えてきた75期と一緒にサッカーができる最後の大会である。
 
自分にとって、75期のみんなが与えてくれた影響は本当に大きかったし、
だからこそ最後に75期で大きなことをやり遂げたい。
 
75期だけでなく、選手権は、いろんな面で頼りない75期を支えてくれた後輩たちに
先輩らしい姿を見せれる最後の舞台でもある。
 
最後の選手権で後悔しないためにも、残り限られた時間、
誰よりも全力で取り組んで、誰よりもこの特別な雰囲気を楽しみたい。
 
そして、自分が選手権でゴールを決めてチームを勝利に導いて、これまでの恩返しを絶対に叶える。
 
3年プレーヤーS
 
掲載:顧問山磨