8月11日「選手権に向けて⑧」

昨年の選手権。
四條畷高校は3回戦で富田林高校にPK戦で敗北しました。
 
僕は有難いことにその試合の後半の途中から出場させていただいていました。
しかし、心が弱く自信を持ってプレーは出来ず、PKも蹴ることなく先輩が蹴る姿を見て、
ただ後ろで祈ることしか出来ませんでした。
 
僕がピッチをあとにした時にあったのは無力感と後悔。そして涙でした。
 
僕が大好きで憧れていた先輩方、
あんなにも日々努力されていた先輩方との「選手権」という舞台で
何も出来なかった自分に情けなさを感じるとともに
れまで自分が過ごしてきた不甲斐ない1年半を大変後悔したことを今でも鮮明に覚えています。
 
先輩方に「75期も頑張れよ!」「今までありがとう」と声をかけていただいても
悔しい程に涙を流すことしかできませんでした。
 
あの日から1年。
今の僕と1年前の僕との1番の違いは失敗の数にあると思います。
 
新チームの発足時から悔しい想いを胸に様々なことに取り組んでみました。
ただ、やはり行動してみると僕と先輩方、僕と現主将との差は自分が思っていた3.4.5倍もあり、
僕の未熟さを感じずにはいられませんでした。
 
僕はこれといった才能もないし、サッカーも上手ではないし、勉強もできる方ではないです。
ただこの1年なんとか泥臭く食らいついてここまでやってきました
 
チャレンジしてみても失敗に終わったり、考えても分からないことに出会ったり、
プレーも上手くいかなかったり、勉強の成績も振るわなかったり。
この1年で上手くいったことは正直ほとんどありませんでした。
 
しかしながらこの1年間、十分に取り組めたと言いきれないのが情けないですが、
失敗ばかりでも違う方法を考えて挑戦してみる」や「辛いことにも目を向ける」など
僕は雑草であるからこそ誰でもできるようなことに〝雑草魂〟を持って過ごしてきました。
 
こういった経験や失敗の数々が少しずつ自信となり
今の僕を1年前の僕より強く形作ってくれていると感じます。
 
そして目前に迫った選手権の舞台。
僕は最後の最後に勝負を決めるのはチーム力だと考えています。
 
今年のチー厶は縦の繋がり、横の繋がりの強さが1つ強みとして挙げられます。
 
まだまだ未熟で弱い3年生ですが、
僕ら3年生全員が最後まで雑草魂を持って日々行動し、もっともっとチームを引っ張って、
その繋がりをよりプラスの方向に持っていくことで最終的にはチーム1人1人の行動が重なり、
より強く、より良い雰囲気の組織を織り成していくと感じます。
 
僕も雑草魂を大切に、そして何ができるかを常に自分に問い続けて、
選手権の舞台で打倒強豪私立をもって仲間と共に喜びを分かち合えるよう、
日々進んでいきたいと思います。
 
そして僕が過ごしたこの2年半をしっかり後輩のみんなに伝えていけるように
もっと考え、もっと行動していきたいと思います。
 
ここまで読んで下さりありがとうございました。
最後になりますが今までずっと支え続けてくれた家族、いつでも真摯に向き合ってくださった先生方、そして75期、先輩方、後輩のみんなにはとてもとてもとても感謝しています。
 
本当にありがとうございました。
 
3年プレーヤーM
 
掲載:顧問山磨