8月24日「その先」

いよいよ、この一年の集大成となる選手権がすぐそこまで近づいてきました。
それぞれが違った想いを、また、"勝ち進む"という同じ目標を持ち大舞台へ挑みます。
 
ただ、僕たち一、二年生にとってはこの選手権というものは"ゴール"ではなく、"通過点"です。
 
通過点というあまり響きのいい言葉ではありませんが、
決して選手権を軽んじているわけではありません。
憧れの場所です。
そうであっても、三年生とはやはり見え方が違います。
 
三年生は最後の選手権。
かける想いは僕の何倍も大きいものであると思います。
 
一、二年生はそこで終わりではありません。
続きがあります。
選手権ばかり見ていては、いつか来てしまう終わりを迎えたときに苦しい思いをします。
 
正直なところ、僕はそれがとても怖いです。
あまり目を向けたくありません。
そのうえ、残りわずかとなった三年生との時間を、
今は目一杯噛み締めたいという気持ちが強くあります。
 
三年生といる"今"を思う存分楽しみたい、
ただ三年生がいなくなってしまう"その先"にも目を向けなければならない。
葛藤するにも程があります。
  
しかし、もしこれを三年生の誰かに相談したとき、
きっと全員が口を揃えて「その先を考えや。」と言うと思います。
そんな人たちです。
自分のことよりも僕たちを、チームのことを優先して考えてくれる本当に優しい先輩たちです。
 
だからこそ、だからこそ今僕たちは"その先"を考えなければいけないのかもしれません。
先輩たちが築き上げてきたものを簡単に壊していいはずがありません。
 
まだまだ足りないこと、分からないことだらけです。
今できることは、その足りないことを少しでも減らしていくことです。
そのためには、三年生から学べるものをなるべく多く吸収していく必要があります
 
サッカー内外問わず、三年生との時間を増やせばより多くを学ぶことができます。
こう考えれば、一石二鳥な気がしてきます。
 
本当に時間はありません。
三年生との時間を増やすために、
そして、"その先"を少しでも明るいものにするために全員で努力していきます。
 
2年プレーヤーO
 
掲載:顧問山磨