「驚きと喜び、そしてなにより不安でいっぱいである。」
今からおよそ11ヶ月前。
僕がキャプテンに指名された日。
僕のサッカーノートには少し汚くて、 力強い字でそう記されていました。
あの日から約11ヶ月間、 ただただ必死で毎日を過ごしてきました。
多くの時間を費やしてチームの目標についてみんなと向き合った日 々。
公立大会で格上の相手に全力で戦い抜いたが、 力の差を見せつけられて負けた日。
うまくいかないことがほとんどで、 毎日毎日失敗や後悔の連続でした。
理想とかけ離れた現実を何度も突きつけられ、
それでも決して諦めることなく、
今日まで進んで来れたのは「 畷高サッカー部の主将である誇り」を持てたからだと思います。
憧れの先輩方が創り上げてきたこの畷高サッカー部というチームの 主将という立場を
自分が受け継いでいるという誇りが、 力のない僕を今日まで動かしてくれました。
常に上を目指し続ける楽しさも教えてくれました。
「畷高サッカー部の主将である」ということに対しての想いが
「 不安」から「誇り」へと変わったことが、 僕のこの1年間での大きなターニングポイントでした。
そしてその変化を起こせたのは、
沢山の人に支えられながら最高の仲間と共に切磋琢磨してこれたこ とに、
言葉では言い表せないほどの感謝でいっぱいです。
そして選手権1回戦前日の今、
僕は「少しの緊張と勝利への自信、 そしてなにより楽しみでいっぱい」です。
今、 チームはこの1年間で最高の状態にあると自信を持って言えます。
今日まで幾度となく失敗を乗り越えて、全員で泥臭く、 地道に積み上げてきたからこそ、
今のチームは「巧さ」ではなく「 強さ」を纏っていると感じます。
明日の初戦、僕たちは沢山の人の想いを胸に、
最後になりましたが、
僕達を応援してくださっている皆様、 本当にありがとうございます。
選手権まで、あと1日。
3年プレーヤーM
掲載:顧問山磨