これまでの研修で学んだことを活かして、研修生各々が授業プランを作成し、模擬授業の形で発表するとともに、互いに批評し検討を加えました。参加していただいた市町村の指導主事の方からも助言をいただきました。
研修生は、多くの人から忌憚のない意見を聞くことができ、色々な角度から授業を考えることの大切さに気づき、授業をデザインする視点をさらに広げることができました。
例えば、子どもの立場になって熱気球の浮かぶ仕組みを絵で表してみると、それぞれの絵が少しずつ違うことに気づき、同じ現象を観察し共通の結論に至っても、子どもたちは必ずしも同じように理解しているとは限らないことがよく分かりました。
子どもたちが、本当はどのように理解しているかを知るためには、様々な手段で子どもたちの考えを表現させる工夫を授業に取り入れることが重要であることを学びました。
研修生からは
「今まで教材中心の授業づくりでしたが、発問や授業構成の工夫をもっと考えていかなければならないことがよく分かった。」、「私は、自分が中学生に知識を押し付ける授業をしていたことに気づいた。子どもの考えに沿って授業を展開するにはどのようにすれば良いのか、しっかりと学んでいきたいです。」などの声が聞かれました。
小中学校「理科」指導者養成長期研修では、理科の知識理解を深める研修だけでなく、このように「理科の授業デザイン」に関する研修も行っていきます。
(理科教育研究室)