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いじめ被害に関わる当事者から学ぶ(いじめ防止研修)

「いじめ防止・対応研修 第2回[第4分科会]〈7月9日(水)〉」では、「実際にいじめの被害に関わられた当事者の方の声から学ぶ」をテーマに開催しました。

 

 

第4回用044.jpg「いじめのない温かい教室を」 NPOジェントルハートプロジェクト 理事 小森美登里さん

 講師の小森美登里さんは、高校入学間もない一人娘の香澄さんをいじめ被害による自死で失われました。そしていじめをなくしていくために、NPOジェントルハートを結成し、いじめのない温かい学校と教室づくりをめざし取り組んでこられています。

【小森さんのお話より】

 ●自死はいじめから逃れるためでなく、いじめで傷つき正しく考える力が奪われる事から起こる

 ●いじめは、被害者中心の取組だけでは解決しない。加害者に寄り添い抱える苦しみに気づかせることこそが重要。

 ●いじめは、現象面の指導だけでは解決しない。加害者の背景に迫り自分自身と向き合わせることが必要。

 

「教職員や周りの大人が最初の理解者になるよう」 リバティおおさか 理事長 成山治彦さん

リバティおおさかでは、昨年、特別企画展として「いじめ」をテーマに、小森さんと協力しながら、いじめにより命を失った子どもたちや家族の手記等を展示されました。これらの展示の一部は、現在常設展となっています。成山さんからは、「いじめに対して学校は何ができるのか」をテーマに、自らの高校教員時代の経験を踏まえてお話しいただきました。

【成山さんのお話より】

 ●いじめの問題は、差別の問題と向き合うことと同じ教職員の姿勢が問われている。

 ●いじめられている子どもは必死に耐えている。教職員がそこにどう寄り添うのかが課題。

 ●教職員や周りの大人が最初の理解者になるよう、子どもの痛みを受けとめその立場に立ちきる。

 

お二人のお話から、参加者は、いじめの対応に向けての認識を深めることができた研修となりました。

(人権教育研究室)

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