~ともに生きる社会を実現する企業の取組に学ぶ~
「小・中学校人権教育研修D(子ども・障がい者の人権)〔bコース〕-障がい者の人権をめぐる課題と展望-(第2回)<10月9日(木)>では、シャープ特選工業株式会社を訪問させていただきました。
シャープ特選工業(株)は、シャープ株式会社の特例子会社であり、従業員101人のうち57人の方が障がいのある方(平成26年6月1日現在)という会社です。
取締役社長 奥野 哲啓 様からは、シャープ株式会社の創業者
早川 徳次 様の思いである『何かを施す慈善より、障がい者自身で仕事をし、自助自立できる環境をつくることが福祉に繋がる』とのお話しいただくとともに、社内体制や各種勉強会など障がい者の受け入れについて様々なお話をいただきました。
また、企業として学生・生徒の間に身に付けておいてほしいこと(企業からお願いしたいこと)として以下の3点を挙げられました。
①いろんなことにトライし、失敗経験を積む
②基本行動を身に付ける(挨拶、コミュニケーション等)
③障がい者雇用をしている会社の見学・職場実習への参加(生徒、教員、保護者共に)
後半は、施設内で就業されている様子を見学させていただきました。
クリーンルームでの顕微鏡を使ったレーザーチップの分割・検査の細かい作業や、書類の電子化、冷蔵庫部品の組立作業をはじめ、シャープ特選工業で行われている様々な業務の様子について見せていただきました。
担当の方からは「流れ作業で行っている部門は、専門で一つの作業を行うが、どの作業でもできるようにしている」「週に1度は、手話学習会も開いて社員同士がコミュニケーションをとれるようにしている」ことなどをお話しいただきました。
また、職場体験実習で来られている方の様子も見せていただきました。
シャープ特選工業では、平成26年度で160人の職場体験実習を受け入れる予定で、現在93名を受け入れています。
今回の研修では「ともに生きる社会」を実現するための企業の取組について学ばせていただきました。
(人権教育研究室)