11月14日(金)にクレオ大阪西において、第4回防災教育研修を実施しました。4回シリーズの最終回である今回は、保健体育課の学校安全教室推進事業防災教室との共催で、約200名の防災教育研修受講者に約100名が加わる規模となりました。
研修の前半は、講演と実践発表を行いました。関西大学社会安全学部の近藤誠司助教による講演「防災教育とリスク・コミュニケーション ~我が事にする、我々事にする~」では、防災教育における「タテ」のつながり、「ヨコ」のつながり、「続けていく」重要性にふれ、校内放送を活用した循環型防災学習等、具体的な事例や教材も紹介されました。
枚方市立樟葉小学校の玉田誠首席による実践発表「通学路マップ・安全マップを活用した防災教育について」では、朝学習・朝読書の時間を使った防災教育の取組が紹介されました。
府立花園高等学校の洲鎌啓教諭による実践発表「花園高校の防災教育について ~意識の輪~」では、既存の行事と防災教育を組み合わせる取組や、教員、生徒、地域・保護者の意識の輪を広げるために、まずは気の合う教員仲間から意識の輪を広げている取組も紹介されました。
研修の後半は、パネルディスカッションを行いました。コーディネーターは近藤助教、パネラーは実践発表の2人に保健体育課の木場恒樹指導主事が加わり「地域・学校での防災教育の推進」について、防災教育を進める上での課題も共通理解をしながら議論を深めていきました。会場からも意見が出され、時間がとても短く感じられました。
受講者アンケートをみると、「とても参考になった」という感想とともに、「もっと実践事例を紹介してほしい」といった意見もありました。この意見は受講者の学校の実情に合う防災教育を進めていこうと考えているからこそ出る意見で、防災教育を「我が事、我々事」にしているともいえるでしょう。
「学校における防災教育の手引き(改訂版)-大阪の子どもたちを災害から守るために-」(大阪府教育委員会 平成26年3月)には、津波浸水の影響範囲、災害時の保護者への情報提供や児童生徒の引き渡し方法などとともに、効果的な避難訓練例、各教科等での防災学習の展開例など、多くの実践事例を盛り込んでいます。
http://www.pref.osaka.lg.jp/hokentaiku/hoken/bousaitebiki.html
また、府教育センターのウェブページには、防災教育に関する研修資料や関連リンクを掲載しております。
http://www.osaka-c.ed.jp/matters/disasterprevention_top.html
(カリキュラム研究室)