夏休み明けに、適応指導教室の靴箱がリニューアルされました。通室生徒の一人が、夏休み前から工夫して作成してくれたものです。入口がほっこりした素敵な雰囲気になりました。
18日と24日は教育センターで活動しました。
18日は、「カタクチイワシの煮干しの解剖」を行いました。爪先やピンセット等を利用して、煮干しを徐々に解体していく細かい作業でしたが、生徒たちは標本を壊さないよう慎重に取り組んでいました。双眼実体顕微鏡で解剖された煮干しを見ると、露出された脳や内臓の鮮やかな立体的な画像が現われ、感動の声が上がりました。普段は食用にしている身近なカタクチイワシですが、私たちと同じように脳や消化器や循環器を持っていることを改めて学習する機会となりました。
24日は、「書道」を行いました。自分をPRする文字を画仙紙に書くという課題でした。まず、顔彩と刷毛を使って画仙紙に思い思いの色でデザインしました。そして、余白に太筆で文字を書き、最後に仕上がった作品を手に、なぜその文字を選んだかを説明するとともに自己紹介を行いました。ほとんどの生徒にとって、顔彩を使うのは初めて、筆を持つのは久しぶりということもあって、はじめは戸惑う様子も見られましたが、次第に慣れて、それぞれの作品を仕上げていました。生徒やスタッフを前にした文字の説明と自己紹介も堂々とできていました。
普段の適応指導教室では経験できないこうした活動に取り組む中で、一人ひとりの生徒が充実感や達成感を得ることによって、教室に復帰できるエネルギーを蓄えていってもらいたいと願っています。
(教育相談室 適応指導教室)