• トップ
  • 2020年
  • 9月
  • 「『白稜シップ』再検討と授業改善に向けて」府立大正白稜高等学校パッケージ研修支援

「『白稜シップ』再検討と授業改善に向けて」府立大正白稜高等学校パッケージ研修支援

コロナ禍の影響でスタートが大幅に変更となったパッケージ研修支援が、ついに動きはじめ、研修を希望された各校では精力的に様々な取組みが行われています。

 今回は組織的な学校改善・授業改善の取組みに着手している府立大正白稜高等学校の第1回全体研修会の様子を紹介します。

 同校は、総合学科設置校として3年間の学校生活を通して身に付けさせたい4つの力(「考える力」、「チームで働く力」、「創造する力」、「踏み出す力」)を「白稜シップ」として掲げ、様々な取組みを進めています。

 この4つの力を着実に身に付けていくため、学年ごとに4つの力を6項目に分け24の具体的指針として生徒に示しています。

例えば、「考える力」を身に付けるには、1年生では「普段から、様々なことに『何故だろう?』と疑問を持つ。」、2年生では「普段から『どうしたらもっとうまくいくか』と考える。」、3年生では「自分で課題設定し、自分なりの答えを見つけようとする。」といったように、学年を追うごとに深化する目指すべき姿を示し、学校生活のあらゆる場面で生徒に対して意識づけできるよう工夫されています。

 また、「白稜シップ」の基礎となる4つの力(「考える力」、「書く・話す力」、「協働する力」、「自分ですすめる力」) を、授業の中で生徒が身に付けることができるよう指導することとしており、4つの力を50項目に分けて、それらを各科目の目標に据えて授業を行うなど工夫を凝らしています。

 同校は平成30年に新設されており、今年は「白稜シップ」を掲げてから学年がひとめぐりする節目の年となります。今回の研修支援で協議を進める中で、この3年間の教育実践を教職員全体で振り返り、指針内容を検討・刷新することが今回の研修のテーマの一つとなりました。

 全体会では5会場に分かれ、10年経験者研修の受講者がファシリテーターとなりました。どの会場においても、ファシリテーターがうまく参加者に発言を促すことで、非常に活発な議論が行われていました。また、今年転勤してこられた先生方や新たに着任された先生方にとって、この全体会は「白稜シップ」を理解する機会にもなりました。

 終了時刻になってもまだまだ議論の尽きない様子で、初回から先生方がそれぞれの立場で積極的に参画し、真剣に授業を、ひいては学校をより良いものにしていこうという熱意が伝わってきました。

 今後は全体会で出た意見を集約し、授業における指針を再設定し、研究授業・研究協議に進んでいきます。

 大阪府教育センターでは、新学習指導要領を見据え、カリキュラム・マネジメントや求められる授業の在り方について情報提供するなど、引き続き各校の取組みを支援してまいります。

(高等学校教育推進室)

カレンダー

2024年4月

  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        

カテゴリ