• トップ
  • 2021年
  • 1月
  • 児童生徒が1人1台の端末等を活用する授業の実現に向けて

児童生徒が1人1台の端末等を活用する授業の実現に向けて

 平成29年に告示された学習指導要領には、これからの新しい時代に求められる資質・能力の一つとして、「情報活用能力」が示されています。将来の予測困難な社会において、自ら情報を捉えながら、何が重要かを取捨選択し、見いだした情報を活用していく「情報活用能力」は大切です。その力を育むために、必要なICT環境を整えるだけでなく、それらを効果的に活用した学習活動の充実を図ることが大切になります。府内の小中学校では、今年度中に児童生徒1人につき1台のタブレット端末等の実現をめざして、現在も各市町村教育委員会が整備を進めています。

 このような状況のもと、大阪府教育センターでは、1人1台タブレット端末等を効果的に活用した授業づくりを各市町村で積極的に推進するリーダーとなる教員を育成するため、今年度、新たに「児童・生徒1人1台のタブレットPC環境に向けた授業づくり研修」(全3回)を開設しました。

 第1回では、学識経験者による1人1台端末等を導入する経緯やICTを活用した指導方法、1人1台タブレット端末等を活用している学校の研修体制づくり等の講義を行いました。第2回では、先進校で実施される児童生徒一人ひとりが実際にタブレットを活用した授業参観を行いました。小学校の授業では、子どもたちが家庭に持ち帰ったタブレットで記入したワークシートを、授業中に見直している様子や、タブレットに入っている資料を見合いながらグループで話し合っている様子。中学校の授業では、事前にタブレットで提出した自分の考えを基に前時の学習内容を確認する様子や、自分の意見をまとめるために、タブレットでインターネットを用いて情報収集する様子。どちらの授業でも、子どもたちは、鉛筆やノートのようにタブレット端末等を使い、ICTを手段として効果的に活用している様子などが見られました。第3回の研修では、受講者が各所属校で実践した授業について協議、交流する予定です。受講者の皆さんには、ICTを効果的に活用した授業づくりを推進するリーダーとして、本研修の講演・協議・交流等を通じて身に付けたことを、各市町村で広めていただき、実践に生かしていただけるものと期待しています。

 研修受講者だけでなく、広く小中学校の教員が視聴できるように、研修の一部を大阪府教育センターの教職員専用サイト(パスワードが必要です)に動画を掲載しました。来年度より、児童生徒1人ひとりがタブレット端末等を活用する授業が本格的に始まります。ぜひ、授業動画をご覧いただき、どのようにすれば、児童生徒1人ひとりがタブレット端末等を効果的に活用した授業となるのかを考え、4月からの授業づくりに生かしてください。

○授業におけるICTの活用の推進
・児童・生徒1人1台のタブレットPC環境に向けた授業づくり研修 第2回 動画                                                                                     

 http://wwwc.osaka-c.ed.jp/category/forteacher/teachers_1.html

                                   (小中学校教育推進室)

カレンダー

2024年4月

  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        

カテゴリ