大阪府には「へき地」指定の学校はありませんが、「へき地に準ずる」地域の小規模校として、地域の特徴を生かした教育を研究する「大阪府へき地・遠隔小規模校教育研究会」があり、次の4校が加盟しています。
・茨木市立清溪小学校 ・茨木市立忍頂寺小学校
・高槻市立樫田小学校 ・和泉市立南横山小学校
大阪府教育センターは、この4校を「へき地等学校」として、毎年、教職員研修を実施しています。今回は、この4月に各校に赴任した教職員を対象に5月21日(金)よりWeb開催した春期研修の内容を通じて、「へき地等学校」の取組みをお伝えします。
全国的に「へき地」の学校では、山間地や離島にみられる交通要件や生活環境などの課題、児童生徒の人数が少なくなっているといった課題がありますが、各地でそうした特徴をプラスとして生かし、豊かな自然環境の活用や地域と密着した学びが進められています。
大阪の4校でも、都市の中心部から離れ、交通要件や生活環境などの差がありましたが、近年は、都市生活様式の普及や情報手段の発達などにより、生活上の差異は少なくなっています。
取組みの発表を行った茨木市立清溪小学校では、子どもたちが、地域の方々との関わりの中で、たけのこ掘りや田植え、ビオトープづくりといった、自然を生かした多くの特色ある行事を行っています。また、児童が少ない分、個に応じたきめ細かい指導を充実させるとともに、一人ひとりが個性を発揮し主役になれるというプラス面があるとしています。
今回の研修を通じて、参加した教職員は、それぞれが赴任した「へき地等学校」ならではの強みを知るとともに、その強み(教育的資源)を活用して、「地域に根ざした総合的な学習の時間の推進」「小規模・少人数の学校・学級経営の充実」「生きる力の育成をめざして」の3つの観点で取り組んでいくことを確認しました。
企画室