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【研修報告】府立学校実習教員研修A(生物)を実施しました!

 7月12日(金)に「府立学校実習教員研修A(生物)」を実施しました。今年は「海に生きる生き物」をテーマに実験・実習を行いました。

 前半は、ムラサキウニ(Heliocidaris crassispina)の​​受精・発生実験を行いました。教科書等では受精や発生の過程が写真で掲載されていますが、実際に観察する機会はあまり多くないのではないでしょうか。研修では採卵・採精、人工受精、そして発生の観察を行っていただきました。受講された先生方には未受精卵から受精卵への変化や、受精卵が卵割して、二細胞期になった様子を観察いただきました。まさに卵割が起こっている場面を観察することができた先生もおられました。

 また、研修終盤に再度確認してみると、受精からわずか2時間半程度でしたが、胚は四細胞期や八細胞期まで発生が進んでいました。胚を観察された先生方からは「生命って本当に神秘的ですね」「初めて卵割のシーンを見ることができてとても感動しました」という感想をいただきました。今回は八細胞期までの観察でしたが、参加された先生方にこのような思いを持っていただけ、とても嬉しく感じています。

 後半は、スサビノリ・ワカメ・アオサといった日常的に見る機会が多い海藻と植物のチャ(茶)の光合成色素を分離して、それぞれの海藻がどのように進化してきたかを推定する実験を行いました。この実験を行うために海に海藻を採りにいくことも考えられますが、実験・実習の準備を簡単にするために、スーパー等で市販されている海藻サラダや乾燥海藻を用いる方法をご紹介しました。受講者は実験の結果をもとに、海藻がどのように進化したのかについて同じ班の先生と考察をされていました。

 理科に関する府立学校実習教員研修は、本年度は12月に化学、令和7年1月に物理と地学の内容を実施します。ご参加をお待ちしています。

高等学校教育推進室

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