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研究フォーラム 分科会「首席が活躍する学校づくり~学校組織のさらなる活性化に向けて~」を開催しました!!

令和6年度大阪府教育センター研究フォーラム 第2分科会では「首席が活躍する学校づくり~学校組織のさらなる活性化に向けて~」をテーマに、参加者のみなさんと一緒に首席の職務やその在り方について考えました。

はじめに、当センターの調査・研究として今夏、府立学校の校長・准校長及び首席を対象に実施した「首席が活躍する学校づくり」に関するアンケート調査結果の概要について、「意思決定支援」「校務の調整」「広報」等で首席が校務の要として活躍している様子がうかがえる一方、首席が組織の中で職務や役割を担っていく上での課題として、①業務負担の偏りと役割分担、② 首席の役割の明確化と職員の理解、③ コミュニケーションとビジョンの共有、④ 人材育成 の大きく4点に集約されたことを報告しました。

次に、府立学校2校による実践発表を行いました。

府立堺工科高等学校からは、「チーム学校」として多様な子どもへのアプローチができる組織づくりを実現するための要として、首席は原則として分掌長を兼ねず学校運営全体にあたる職であり、分掌間の意見調整や相談支援、業務進捗管理などの職務や役割を果すために、校長として「管理職に提案すること(提案型でフラットな議論を大切にする)」や「教職員の相談支援には首席があたること」を心がけているといったお話がありました。

府立平野支援学校からは、首席を校内組織に位置付けるにあたり適切な組織マネジメントとともに「校長のリーダーシップ」「首席へのエンパワメント」「校長、教頭、首席のコミュニケーション(キーパーソンは教頭)」が大事な要素であること、校長として ①首席が働きやすい環境を整えること、②首席が誇りを持って任務を遂行できるようにすること、③首席が疲弊しないようにすることを心がけているといったお話がありました。

また、両校の教頭先生からは学校運営を進めていく上で首席の存在は不可欠であることや、首席の先生方からは実際の職務やその役割、首席のやりがい等についてのお話がありました。

アンケート報告及び実践発表を受け、「学校組織のさらなる活性化に向けた首席の在り方」をテーマに、校長・准校長、教頭、首席、教諭等の役職別で班別協議を行いました。各班では参加者の活発な話合いが行われました。

最後に、四天王寺大学 副学長の和田先生より実践発表の講評とともに、VUCAな時代の中では「サーバント・リーダーシップ」や「シェアド・リーダーシップ」といった「支える・支援する・共に考える」リーダーシップへの変換が求められていることや、首席は様々な教職員を支え、共に考えるリーダーとして傾聴力や質問力を鍛える必要があること、首席の活躍が学校の組織活性化の指標となること、首席が活躍できる風土を作っていくことが校長・教頭の役割であることをご示唆いただきました。

参加者からは、

・今後の管理職として心得ておくことが、改めて心あたりがあるものもあり、学びとなった。

・首席の仕事を明確化することで円滑に学校経営が進む事がよくわかった。仕事についても任せきりに

するだけではなくフォローや支えることを忘れずに取り組んでいきたい。

・首席としてのリーダーシップや管理職のリーダーシップについて知ることが出来た。協議をとおして他校種の現状を知り、現状の学校の首席の活躍に感謝し、自分も首席を支えられる人になりたい。

・チーム学校として多様な子どもへアプローチする組織図が自分の中ではとても納得できた。校内で、たくさんの教職員が能力を発揮できるように、自分自身が傾聴と俯瞰的に物事をとらえることをポイントにおいて学校運営の支えになるようにしていきたい。

・首席として、学校運営にどのように携わり力を発揮するのか、様々な話を聞くことができて良かった。今後、さらによりよい学校になるように尽力していきたい

などの感想が寄せられ、学校組織のさらなる活性化に向けて首席が校務の要として活躍するために何ができるのかを参加者のみなさんそれぞれが考える機会となりました。

(学校経営研究室)

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