選択科目「手話講座」と「看護入門」

 総合学科である本校には「国際理解系列」「地域福祉系列」「創造表現系列」「スポーツ系列」「環境科学系列」の5つの系列があり、「地域福祉系列」の授業の多くは福祉棟で行われます。その系列の選択科目「手話講座」と「看護入門」の授業を見学しました。

 「手話講座」は4月に開講して9カ月学習していますので、生徒の手話はかなり上達しています。手話はいうまでもなく手の動きを使って表現しますが、手の動きと同じくらい大切なのが顔の表情です。喜怒哀楽やおいしいとかまずい、気持ちいいとか痛いとかを手の動きに合わせて顔の表情も豊かに表現します。私も練習に参加させてもらいましたが、普段からこれくらい表情豊かにコミュニケーションをとることができたら、もっと会話は楽しくなるなと感じました。手話は単なる伝達の手段ではなく、一つの言語としてとらえると、とても豊かで奥深い表現方法であると思います。

 「看護入門」では消化器官についての学習をしていました。この科目を選択している生徒の中には、もちろん将来看護士をめざす生徒もいますが、そうではない生徒にとっても、身近な家族や自分を病気や怪我から守る上でとても有益な授業です。こうして人体の複雑で精緻な構造を学習することによって、人体の不思議さと命の大切さも学ぶことができます。

 どちらの授業の生徒の皆さんは楽しみながらも真剣に取組んでいました。

 

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