12月27日「挨拶」

最近の活動の中で、「挨拶の意識の低さ」をチームの課題として感じることがあります。
 
「挨拶をしよう」という話はこれまで様々な場所で聞いてきましたが、
挨拶について自分の思考を深めたことは、今まであまりありませんでした。
 
自分がこれから挨拶をする時や、他人に対して「挨拶をしよう」と呼びかける時に、
ただやみくもに「挨拶は大切だ」と考えるよりも、
何か明確な意図や目的があった方が、行動に移しやすいかもしれません。
 
そこで、様々な方の意見を参考にしながら、挨拶についての思考を深めてみたいと思います。
 
まず、挨拶の魅力であり、難しい点でもあるのが、
「挨拶とは、コミュニケーションの第1歩である」という点です。
 
私は普段の生活の中で、挨拶をしようと思ったけれど、
相手の所まで行って挨拶をするのが恥ずかしかったり、
勇気が出せなかったりした経験があります。
 
これは、初対面の人になかなか話しかけられなかったり、
勉強で疑問を持った時に、先生に質問に行くのをためらってしまったり
する場面と似ています
 
どちらも、自分からコミュニケーションの1歩目を踏み出す必要がある
という点では同じです。
 
サッカーの場面で考えてみます。
サッカーはチームスポーツなので、コミュニケーションが必須となります。
 
例えば試合中、自分が守備をしている場所のディフェンダーの枚数が足りていなければ、
チームメイトに対して、「ここに来てくれ」と声をかける必要があります。
これもコミュニケーションの1つです。
 
もし、その声かけ1つをためらってしまうと、それだけで失点してしまう可能性があります。
 
個人個人だけでなく、チーム全体に対しても、
自分の意見をハッキリと伝えられる選手が多いチームは強いです。
 
これらのコミュニケーションは全て、誰かが1歩目を踏み出すことから始まります。
これだけでも、挨拶はコミュニケーションの良い練習になることが分かります。
 
また、挨拶をする時に意識したいこととして、「相手への気づかい」があります。
 
挨拶をする時は、
「今は挨拶をしても、相手のしていることを妨げないタイミングか」
などを考える時があります。
 
これも相手への気づかいの1つです。
 
他にも、ただやみくもに大きな声で挨拶をしようとすると、
相手を不快な気持ちにさせてしまうかもしれません。
 
「どんな挨拶をすれば、相手が気持ち良くなるか」
を考えて挨拶をすることが大切です。
 
これに関しても、サッカーの場面で考えてみます。
 
試合中は、どんなに当たり前のことでも声をかけ合うことが大切です。
 
「そこにボールが出たら、プレスに行ってな。」という声かけ。
そこにいる相手気をつけてな。」という声かけ。
 
おそらく味方も気付いているであろうことでも、
声に出して確認してあげることで、より一体感のある守備になります。
 
僕はこのような声かけは、チームメイトへの気づかいだと思っています。
 
チームメイトが少しでも自信を持ってプレーできるようにするためにも、
相手を気づかった声かけは必要になります。
 
最後に、僕が挨拶をしていてよく感じるのは、「挨拶は自信に繋がる」ということです。
 
例えば、授業開始の際に行う挨拶、
しっかりと椅子を引いて、相手の目を見て、ハッキリと挨拶ができた時。
論理的に説明できないのがもどかしいですが、
何かやる気が出てきて、頑張れる気がします。
 
私たち畷高サッカー部は、サッカー面だけでなく、
サッカー外にも重点を置き、人間的な成長を大切にしています。
 
その中で、大切になってくることの1つが挨拶です。
 
チームとして大切にし、本気で取り組むことができれば、
それは自信へと変わっていきます。
 
そしてその自信は、しんどい時、強い相手に立ち向かう時に、
私たちの助けになると信じています。
 
今回は、サッカーに活かすための思考に少し偏っていたかもしれませんが、
他にも挨拶には様々な意味があると思います。
 
これから、より挨拶についての思考を深め、行動に移して行きます。
 
2年主将N
 
掲載:顧問山磨