9月18日「目標を持つ責任」  

摂津高校のみなさん、練習試合ありがとうございました。

76期が引退してから、練習試合ではあるが初めての対外試合だった。この練習試合は、新チームの自分たちが今どの基準で活動できているのか、ということがはっきりしたと思う。

新チームが始まり、チームにはアンケートでチームとして成し遂げたいことについて質問していた。そこで多く出た意見が、強豪校を倒すということであった。各自がそういった高い目標を掲げていることは、決して悪いことではないと思う。しかし、それを掲げるということに伴う、責任や義務についてどれだけの人が考えられていたのか。今回の練習試合では、その甘さがはっきりと出たと思う。

強豪校を倒すということは、生半可な気持ちでは到底達成できない。それは76期の選手権を見ていてもそう思わされた。何度も話には上がるが、やはりどれだけやっても足りない部分はあると思い知らされた。その姿を今の新チームは見てきたはず。それを踏まえての行動ができていたのか。何をすべきだったのかということは、必ず各自が考えて答えを出さなければいけない。

本当に目標を達成したいのなら、やらなければいけないこと、こだわりたいことなんて山ほどある。その山を一つずつ崩していかなければならない。だが、そこで忘れて欲しくないのは、ゴールを忘れないということ。常に、その行動は本当にゴールとなる目標に向いているのか、今ゴールまでどれほどの距離感があるのか、そういうことを考えて欲しい。

やらなければいけないことを探して足元を見るだけではなく、顔を上げて先のゴールを見つめ、そこから今すべき行動を逆算したり振り返ったりしていきたい。目標を掲げるということは、そういうことだと思っている。

だが、こういった行動も起こすかは自分次第である。各自が持つ目標についてどれほど本気になれるか、やりたいという気持ちをどこまで持てるのか、ということが結局は大切になってくる。

今、自分が何をしたいと考えていて、そのためには何をしたいのか。もう一度、チーム全員が考え、明確な目標と手段を持って活動していかなければいけない。

2年プレーヤー M

掲載:顧問浅田