「理科」指導者養成研修受講者の所外研修の開催

 7月18日(金)、小・中学校「理科」指導者養成研修の受講者は、大阪市立科学館での研修を受講しました。大阪市立科学館で行っているプチサイエンスショーの演示者となり、これまで学んできた知識や授業づくりの研修の成果を生かして、来館者に科学の楽しさ・不思議さを伝えるという研修です。
0725rika01.jpg 午前中は、科学館の所員からプチサイエンスショーの演示に当たっての説明を受けたのちに各自が行う演示種目を決定し、それぞれ担当の方からプチサイエンスショーで行う実験について学びました。午後は、まず学芸員の方が演じるサイエンスショーを見学した後、いよいよ受講者がプチサイエンスショーを演じることになりました。
 受講者は、日頃年齢のそろった子どもを対象に授業を行っていますが、今回は園児から年配の方までという年齢層も様々な観客を前に、面白くなければ見てくれないという状況の中で、いかにすれば観客を引きつけることができるのか、満足してもらえるかということを真剣に考えながらの研修となりました。
0725rika02_02.jpg 最初は、恐る恐るショーを演じていた受講者でしたが、少しずつ観客の反応を見ながらアドリブも交えて話しかけたり演示をしたりすることができるようになってきました。外国から訪れた人たちには簡単な英語を用いるなど、臨機応変にショーを組みなおすこともできるようになってきました。来館された方々も楽しそうで満足されているようでした。
受講者からは次のような感想が得られました。
 「やるべきことは決まってはいるものの、その場にあわせて臨機応変に組み立てていかなくては観客を引きつけることはできないことを学びました。」
 「説明的になりすぎてもいけないし、楽しかっただけで終わってはもったいない。見学者にあわせた説明の仕方が大切だと実感しました。」
 「本日やらせていただいた演示の内容を取り入れ、今後は子どもたちにさまざまな体験をさせる授業を組み立てていきたいと考えています。」
 「いろいろな質問が出てきました。それに十分対応するには、十分に関連領域のことを調べたうえでショーに臨まなくては対応できないことを実感しました。授業でも同じです。これからはもっと周辺領域のことを調べて授業に臨みたいと思いました。」
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 観察や実験をいかに授業の中に取り入れ、それを通して興味や関心を引き起こし、理解を深めていくにはどうすればよいのか考える機会とするという研修の目的は達成できたと思います。

(理科教育研究室)

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