「座っているあなたの横で立っている人と会話をする時、あなたにとって不快に感じない距離はどこまでですか?」
「ぼく、女性になりたいって先生に言ったら・・・・」こんな子どもの相談に、どのようにこたえますか?
講師から次々と出される問いかけに、ペアトーク、グループワークを通して、様々な意見が返っていきます。
7月14日(月)、安全で安心な学校づくり推進事業(府立学校)の一環としてセクシュアル・ハラスメント相談窓口担当者研修会(応用編)を実施しました。研修の目的は、セクシュアル・ハラスメント被害者の相談や加害者への対応等に関する校内での研修の在り方や、セクシュアル・ハラスメントが起こらない学校体制について考えることです。
NPO法人えんぱわめんと堺の北野真由美代表理事とスタッフの橋本麻美さんを講師に招き、ワークショップを中心に行いました。
ペアトーク、グループワークなどを通して、活発に意見が交わされました
性についての人権意識や子どもの性的自立について考え、相談者が安心感を持てるような担当者としての対応やサークルズプログラムを通して対人関係の中での心と体の境界線を考えたり、コンセンサスゲームやアクティビティによって境界線を実感したり、相談を受けたときに二次被害を起こさないための対応ロールプレイを行いました。
子ども役と先生役を演じる相談場面のロールプレイでは、どう対応すればいいか頭では分かっていても、実際に言葉のやり取りをする中で、共感と寄り添いの気持ちをうまく伝えることの難しさを実感し、普段からロールプレイを行いシミュレーションすることの大切さを学びました。
サークルズプログラムによる対人関係における心と身体の境界線のお話
●参加者の感想●
「自分が持っていた『セクシュアル・ハラスメント』についての固定観念が非常に狭いものであったと痛感しました。普段、何気なく生徒や同僚と交わしている言葉を、もう一度客観的にとらえ直したいと思います。」
(人権教育研究室)