高等学校「化学」研修Bについて

 理科の研修は、センターでの実験をともなう研修に加えて、企業や大学等で最先端の研究に触れ、高等学校での学習内容との関連性も踏まえて今後の授業に生かしていく研修を実施しています。
 「化学」研修では、8月21日(木)に、大阪府立大学大学院工学研究科物質化学系の小西教授、野村准教授、徳本講師の3人に講師を依頼し、「微生物を利用するレアメタル・貴金属リサイクル」「ナノ粒子が生きた細胞に及ぼす生体影響」「バイオマス燃料の生産とその利用」という3つのテーマでの講義と施設見学を実施しました。

化学B01.jpg 施設見学では、原子間力顕微鏡や共焦点レーザー顕微鏡による微生物の観察の様子の見学やメタン発酵と発生したメタンの保管の研究を行うためのベンチプラント実験棟、植物工場研究センターの見学をさせていただきました。最先端の研究に関する講義だけでなく、実際に研究の様子を見ることができ、たいへん有意義な機会となりました。

化学B02.jpg 高等学校で学んでいる内容が最先端の研究にどのように繋がっているのか、生徒に実感をもって理解させることはなかなか難しいことです。今回の研修の内容は、化学を学ぶ生徒にも理解ができる内容であり、生物が好きな生徒にも興味をもってもらえるもので、実用化されると素晴らしいと夢がもてるものでした。

化学B03.jpg 受講者からは「是非とも生徒に紹介したい」「課題研究のヒントとなった」などの感想が聞かれ、化学を教える高校の教員にとって、このような最先端の研究を知ることができたことは、とても貴重な体験となったようです。

(理科教育研究室)

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