課題研究発表会について

 9月2日(火)、「理科教育指導者養成研修(前期)」の受講者による課題研究発表会が開催されました。この発表会は、研修の受講者が自分の興味あることについて、課題を設定して研究を行い、その成果をレポートにまとめるとともに発表するというものです。

kadaikynkyuu01.jpg 今回の発表会には、市町村教育委員会関係者や小中学校の先生、教員をめざしている学生など、多数の人が参加して熱心に発表を聞いてくださいました。

kadaikenkyuu02.jpg 今回の発表に向けて、研修受講者は、8月のはじめから、課題研究に取り組んできました。わからないこと、不思議だ、もっと知りたいと思ったことに対して、どうすればそれがわかるのか「科学的」な解決に向かう方法を考え、実験を組み立てて行い、その結果をもとに「論理的」に考察する。その結果、新たに生じた課題を解決するために、さらに深く取り組んでいく。そのような日々でした。このような経験は、多くの研修受講者にとってこれまであまり経験のなかったことで、新鮮で面白いと感じるとともに、苦しみも同時に感じるものであったようです。

kadaikenkyuu03.jpg 個々の発表に対しては、参加した人たちから多数の質問や有意義な助言もいただきました。研修受講者の感想には「一つのテーマにこれだけエネルギーを割いて取り組めたことはとても意義があった」「理解も深まり有意義な期間を過ごすことができた」「子どもたちに自分の興味・関心のあることを追究する楽しさを伝えたい」「科学的にということが少しは分かったような気がします」などの感想がありました。

kadaikenkyuu04.jpg 研修受講者は、10月からそれぞれの学校に戻り、担任として、あるいは、理科専科の教員として教壇に立たなくてはなりません。課題研究を行った経験は、「自由研究」の指導にも役立つでしょうし、子どもたちが授業で行う実験・観察の結果を論理的に分析するように支援する際にも役立ちます。また、科学的に考えることができるように実験・観察をどのように工夫すればよいのか考えるうえでも役立つことでしょう。
「科学的な思考力・判断力」は、学校理科の世界だけでなく実社会のあらゆる場面で必要な力ですので、子どもたちにそういった力を付ける授業実践を行ってくれることを望んでいます。

(理科教育研究室)

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