10月17日(金)に、大阪府学生科学賞の審査会が行われ、小・中・高等学校ごとに、知事賞をはじめとする最優秀作品6点と優秀作品6点、それに学校賞1校が選ばれました。
小学校の出展作品には、夏休みに、集中的に頑張った自由研究が多いのですが、中にはもっと長い期間こつこつと観察を続けてまとめられた作品もありました。
中学校では、クラブ活動で多くの生徒がかかわり、長年にわたって観察を続けている研究が増えています。一方で、個人で粘り強く研究を進め、すばらしい成果をあげた作品もたくさんありました。
高校になると、観察・実験が高度になってくることから、個人の研究は少なくなり、クラブ活動や課題研究の中で取り組んだ成果の出展が中心となります。それだけに専門性の高い、レベルの高い作品が増えてきました。
近年の自然災害や自然エネルギーへの関心の高まりから、特に、小・中学校では、防災・減災、風力発電などを研究の対象としたものが多く出展されていました。また、同じテーマで、数年にわたって観察を続け、毎年出展される作品もありました。
18日には、作品展示会が開催され、多くの人が訪れました。親子で、あるいは子どもたちだけのグループで訪れた人たちなどで、朝から大きな賑わいを見せていました。ページをめくりながらじっくりと読み込んだり、作品を写真におさめたりしながら、見学していました。
「粘り強くこつこつと続けるのはすごいね」「こんな発想ができるのはすばらしいね」「他の人なら思い持つかないような実験装置を考え付くなんて・・・」などの感想や、「賞をもらえるなんて、うれしい。頑張ったかいがあった!」などと、見学にきて、初めて賞をもらえたことを知り、親子で喜び合っている人もいました。
大阪府学生科学賞の表彰式は、11月8日(土)に、読売新聞社大阪本社ビルで行われます。また、中学校と高校の最優秀作品合計12点は、大阪を代表して、全国大会である日本学生科学賞の中央審査に応募することになります。
(理科教育研究室)