~人権教育リーフレットシリーズ その4~
性のあり方は人それぞれ
性は、「からだの性」「社会的・文化的な性」「こころの性」「性的指向」など、さまざまな側面を持ち合わせています。
性のあり方は人それぞれ異なります。価値観や考え方の広がりをもって、さまざまな性のあり方に対応できる社会を築いていくことが必要です。
セクシュアル・マイノリティとは
セクシュアル・マイノリティとは、様々な性の在り方の中で、少数の立場のことを言います。
性的指向について少数であるレズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、性自認について少数であるトランスジェンダーの頭文字をとってLGBTと言われることもあります。
性別を男性と女性の2つの分類として、異性を性愛の対象とすることが当たり前という意識が強く、性的指向が本人の意思によって選択できるという誤解も多い中、違う性のあり方を持つセクシュアル・マイノリティへの理解が十分とは言いがたいのが現状です。
性同一性障がいのある人や、性的指向が異性以外へ向かう人、いずれにも向かわない人、性分化疾患のある人に対して等、まだまだ周囲の理解がたりないために、様々な場面で当事者が苦しんでいるという実態があります。
たとえば、平成23年に性同一性障がいのクリニックがある岡山大学が発表した当事者へのアンケート結果によると、性同一性障がいの子どもたちの約3人に1人は不登校の経験があり、自死を考えた経験は約6割あるとされています。
そんな中、どの学校にも、自分らしさを出せないでいる子どもたちがいるという可能性を踏まえて取組を進めることが求められています。
(リーフレット本文より)
人権教育研究室では、平成25・26年度の2年間にわたり、「子どもの命と安全を守る人権教育」をテーマに調査・研究をおこなっています。
その研究成果を教職員向けの資料として「人権教育リーフレット・シリーズ」全5を作成し、順次、紹介しています。
今回はNo4、「セクシュアル・マイノリティの人権」を扱ったものです。
※リーフレットは、大阪府教育センターホームページよりダウンロードできます。
(人権教育研究室)