平成26年度「大阪教志セミナー」第11回開催

 3月1日(日)、「大阪教志セミナー」第11回を行いました。

 午前は、連続講座「現場の先生に学ぶ3~支援学級・保健室の機能~」で、支援学級や保健室の機能、役割を学び、組織として児童生徒に対し教育活動を行っていくことを目的に、二人の講師にご講義いただきました。
 最初に、東大阪市立荒川小学校岡山由美教諭より、「支援学級の機能や取組」についてお話いただきました。子どもたち一人一人を大切にした用具や道具の扱い方、掲示の工夫について、スライドを使い具体的にご教示いただきました。また、今まで対応された子どもたちについて、「私の出会った子どもたち」と題し、経験に基づいた対応の仕方や、工夫、改善の方法をお話しいただきました。
 次に、守口市立第二中学校倉田奈津子養護教諭より、「保健室の機能や取組」についてお話いただきました。保健室での子どもたちへの関わり方として、「対話」を軸にして広がることが大切であり、「信頼関係」を基に保健室の機能が発揮されることを学びました。
 保健室の機能として、子どもたちに「児童生徒の命や健康を保障し、保護する場」、「児童生徒の健康状態や課題をつかむ場」、「心の居場所となり、生きる力を支援し励ます場」、「からだや健康のことを学べる場」という「場」を提供することであることも理解しました。
 受講生の感想には、「大阪の子どもが抱える問題について理論だけでなく、現場の実態をたくさん知ることができた。」とありました。

270331seminer0102.jpg 午後は、「これからの学校」と題し、松原市立布忍小学校鈴木啓校長に、ご講義いただきました。
 「感じ・考え・行動する子どもたちの育成をめざして」と題し、豊かな心と人権感覚・実践的行動力の育成のために、布忍小学校が地域と連携し子どもたちを育てていく取組について話されました。
 知的理解学習、人間関係スキル学習が、集団づくり、地域のネットワークづくりにつながり、子どもたちを育成するとともに、教員も育ち、教員の集団づくりが学校力の向上につながることを、校長としてのマネジメントの在り方も含め、学ぶことができました。

270331seminer0405.jpg 午後の後半は、長年、子どもたちの書く姿勢について研究しておられる書写姿勢研究所伊木康雄さんより「子どもたちに伝えておくべきこと~正しい姿勢で書く~」と題した講義と演習を行いました。
 鉛筆の持ち方を中心に演習を行い、正しい姿勢で書くことがいかに大切であり、正しく文章を読み、書くことが学力の向上につながるかを学びました。
 多くの受講生が自らの鉛筆の持ち方や、書く姿勢を見直すきっかけになり、子どもたちへの指導方法を実践的に学ぶ機会となりました。

270331seminer05.jpg 平成26年度「大阪教志セミナー」も、いよいよ次回が最終回となります。

(学校経営研究室)

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