学校教育相談課題別選択研修は、教育相談の今日的課題や実践的な技術を習得するとともに、地域や関係機関との連携の在り方など幅広い知見の習得を目的としています。今年度は「少年非行と更生保護/インターネット依存について」〔A〕、「スクールソーシャルワーカーの活動及び関係機関連携」〔B〕、「児童虐待の理解と対応」〔C〕、「発達に課題のある子どもへの支援」〔D〕の4講座を教育センターで実施し、「児童福祉施設に学ぶ」〔E〕・〔F〕は大阪市立阿武山学園と大阪府立子どもライフサポートセンターで施設見学を実施しました。
〔A〕は8月6日(木)に実施し、教育相談室 上本 雅也室長が「少年非行と更生保護」について、保護司の活動や学校との連携の在り方などを講義しました。続いて大阪市立大学大学院 医学研究科神経精神医学 片上 素久講師より、「インターネット依存について」関連する疾患等様々な問題や治療の方法などを講義していただきました。
〔B〕は8月12日(水)に実施し、大阪府立大学 山野 則子 教授より「スクールソーシャルワーカーの活動及び関係機関連携」について、スクールソーシャルワーカーの活動や事例による演習等を通じてネットワーク構築の重要性などを講義していただきました。
〔E〕は7月30日(木)、〔F〕は8月28日(金)に実施し、大阪市立阿武山学園では林 功三園長と大阪市立弘済中学校分校・弘済小学校分校 今岡 由樹副校長にご担当いただき、大阪府立子どもライフサポートセンターでは学習支援課 稲垣 靖課長にご担当いただきました。いずれも施設や入所している子どもたちのようすについての講義と施設の案内をしていただきました。
参加者からは、「少年事件の流れを具体的に理解でき、特に保護観察処分を受けた生徒の具体的な内容や保護司の働きなど大変勉強になりました」「インターネット依存について、依存になってしまう仕組み、行動、種類など、とても詳しく知ることができました」「スクールソーシャルワーカーの活動や連携について大切なポイントを多く学ぶことができました」「様々な子どもの顔が浮かんできて自分にできることを考えました。改めて子どもたちの生活の厳しさを感じ、今後の学校としての取り組み方に生かしていきたいです」「発達障がいのある子どもへの支援について、基本的なことからしっかりと学ぶことができ、また様々な子どもたちの事例を聞けたので非常に勉強になりました」「自立支援施設を見て話を聞くことで学べたことがたくさんありました。理念や園長のお話を聞いて学校の役割、教師の大事な役割をとても感じました」といった感想が寄せられました。
(教育相談室)