学校教育相談実技研修は、日々の授業や学級(HR)活動で実践的に取り組める内容についての知識や技術の習得を目的としています。今年度はピア・サポートプログラムとピア・メディエーションプログラムについて学ぶ実技研修A(7月22日(水)・27日(月))と、構成的グループエンカウンターについて学ぶ実技研修B(8月17日(月))を実施しました。
ピア・サポートプログラムは、府立芦間高等学校 平尾 映子教諭、湊谷 早苗教諭、府立野崎高等学校 古市 佳世教諭に講義と実習をしていただきました。「出会いのワーク」に始まり、「積極的な話の聴き方」「表現のワーク」「仲間づくりのワーク」「コミュニケーションのワーク」「協議のワーク」「プラスのストローク」といった内容の実習をしました。
ピア・メディエーションプログラムは、昨年度まで府立茨田高等学校で行われていた講習会を移行して実施したものです。NPO法人シヴィルプロネット関西 津田 尚廣代表、府立茨田高等学校 池田 径教諭に担当していただきました。まずは池田教諭より茨田高校の取組について紹介していただいた後、ピア・メディエーションの体験授業を午前・午後に分けて行い、最後に津田代表よりピア・メディエーション教育の意義についての講義をしていただきました。
構成的グループエンカウンターは、大阪国際大学 米田 薫教授、高槻市立柳川中学校 宮下 佐和子教諭に担当していただきました。構成的グループエンカウンターの特色や展開について講義や実習があり、また夏休み明けに使える「出会いのワーク」や小・中学校で年間を通じて実施するためのプログラム(「キラキラプログラム」)を紹介していただきました。
参加者からは、「総合的な学習の時間やLHRで取り入れられるプログラムが多く、学校に帰ってフィードバックしたいと思います」「アイスブレイクに対する考えが深まりました」「児童の実態に合わせてぜひ活用していきたいと思います」「(プログラムの)難しさも体感しました。今後も実践の中で経験を積み活用できるように成長しないといけないなと思いました」「自分が実際に体験してみるというのが大切だと感じました」「講師の先生方がすばらしく、お話の中で度々『心に刻んでおこう』という言葉に会うことができ感謝しています」といった感想が寄せられました。
(教育相談室)