9月28日(月)府立岸和田支援学校において、授業力向上をテーマに、パッケージ研修支援の研究授業及び全体会を実施しました。
今回の研修は、高等部の生徒に対する理科の授業で行われました。単元名は「チリメンジャコで学ぶ海の生物の食物連鎖と生物多様性」です。生徒たちは、チリメンジャコに混ざっているさまざまな生物を選別、分類し、その身体的特徴から生物名をさぐっていきます。明らかにチリメンジャコとはちがった生物を、タブレット端末に入れられた生物データやチャート図をたよりにその正体を探求していきます。これらの生物はチリメンモンスターと称され、生徒の興味ある「チリメン図鑑カード」のかたちでデータ化されていました。
ICTを活用した授業風景
生徒たちはピンセットやタブレット端末を操作しながら、正体の判明した生物を用紙に貼りつけていきます。授業の後半では、自分が見つけた生物を紹介しながら、その判別の根拠を発表していました。みんな緊張感が途切れることなく、主体的に授業課題に取り組んでいました。
授業後には、先生方が集まって全体会が行われました。班に分かれて「ST(サブティーチャー)との連携の仕方」「自立活動の観点から」「ICTの活用について」の3つのテーマから、熱心なグループ討議が行われました。「生徒が興味深くとりくんでいた」「アクティブラーニングの観点からも主体的な学びに配慮されていた」など、肯定的な意見がたくさん出されました。 (支援教育研究室)