「主体的・対話的で深い学び」の視点での授業改善が、先生方の教育課題の一つとなって久しいですが、皆さんはどのような授業の工夫をしていますか。特に「深い学び」のイメージが捉えにくいと苦戦されている先生方も多いのではないでしょうか。
令和元年度、大阪府教育センターでは『「深い学び」をもたらす授業デザイン―学びの質の改善に向けて―』をテーマに、調査研究を行いました。高等学校の９名（９教科）の先生方の協力を得て、指導主事が授業実践を実際に見学・記録し、その取組みを生徒の学びの様子や反応も反映させつつ、リーフレットにまとめました。
このリーフレットのポイントの一つは「単元や題材」を一つのまとまりとして授業を紹介しているところです。授業を構想する際に、まず各学校の生徒の実態から教科の課題をみつけ、単元末に実現をめざす生徒の学ぶ姿(生徒は何ができるようになればよいのか)を設定した上で、その生徒の姿を実現するために、授業者はどのような工夫をし、授業をデザインしたのかを明らかにするようにしています。これは単元全体を通して授業を構想する、デザインするという視点を大事にしたかったからです。もちろん、どういう点が「深い学び」を実現するための工夫だったのかについても、生徒の発話やワークシート等の記述を基に、学びが深まっていくプロセスとして解説しています。各実践の学習指導案や使用した教材等も併せて掲載しています。
自教科だけではなく他教科のリーフレットもぜひ、ご覧ください。必ず授業改善に活かせるアイデアやヒントが見つかるはずです。
「深い学び」をもたらす授業デザイン、リーフレットはこちらのWebサイトに掲載しています。
http://wwwc.osaka-c.ed.jp/category/forteacher/fukaimanabi/index.html
（高等学校教育推進室）