• トップ
  • 2020年
  • 7月
  • 地域との関わりを通して、学びにつなげていくこと -へき地等学校教職員研修(春期)Web研修として実施-

地域との関わりを通して、学びにつなげていくこと -へき地等学校教職員研修(春期)Web研修として実施-

 大阪府には現在「へき地」指定の学校はありませんが、以前より「へき地」あるいは「へき地に準ずる」地域の小規模校が集まり、地域の特色を生かした教育の研究を行ってきました。現在、大阪府へき地・遠隔小規模校教育研究会に加盟している小学校は、下記の4校です。

・茨木市立清溪小学校   ・茨木市立忍頂寺小学校

・高槻市立樫田小学校   ・和泉市立南横山小学校

 大阪府教育センターでは、これら4校が参加するへき地等学校教職員研修を毎年実施しています。今回は5月14日(木)よりWeb上で開催した「へき地等学校教職員研修(春期)」についてお伝えします。

 例年、へき地等学校に初めて赴任された教職員の方々を対象にした集合研修を行っていますが、今回は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、Webを活用し各校における研修として実施し、10名の方々が受講しました。

 研修では、まず高槻市立樫田小学校より「高槻市立樫田小学校の取組み」と題し、地域と協働しながら展開している教育活動について具体的に子どもたちの学びや成長に焦点をあてた実践発表を行っていただきました。

 続いて、高槻市立樫田小学校の元校長による「へき地等学校の教職員に望むこと」と題した講義では、「へき地性」、「小規模性」、「複式形態」の3つの環境特性をプラス面にとらえて教育活動を行っていくこと、子どもが自分の地域を誇りに思う心を育くむ重要性等、へき地等学校教育を推進するための効果的な方法を学びました。

 その後、前半の実践発表と講義をふまえて「へき地等学校に着任して」と題した演習を行いました。今回Web開催となったため、研修受講者同士での交流ができませんでしたが、演習では、受講者自身が4月から着任して感じとった自校の良さや強み、学校教育活動に活かすことのできる教育的資源を念頭に、次の3つの観点で学校の取組みや教育活動、今後さらに出来そうなことや取り組みたいこと等を考える時間を設けました。

(1)地域に根ざした総合的な学習の時間の推進

(2)小規模・少人数の学校・学級経営の充実

(3)生きる力の育成をめざして

 受講者からは、「小規模・少人数の特性を活かすこと、自校の良さや強みを見つけることで児童に主体性や積極性を身に付けさせるよう努めたい。また、地域の伝統文化の継承についても地域の方と一緒に取り組んでいきたい。」、「学校行事が、児童にとって『楽しかった』で終わるのではなく、深い学びへつながるような授業計画を立て実施していく必要性を感じた。」といった声をいただくなど、初めてへき地等学校で勤務される教職員の支援につながる研修となりました。        

                                        企画室

カレンダー

2024年4月

  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        

カテゴリ