集合研修 新規採用栄養教諭研修(第8回)

 今年度の新規採用栄養教諭研修(第1~7回)は、授業見学を含めWebを活用した研修が続いていましたが、ようやく9月11日(金)に教育センターに同期が一堂に会し第8回研修を実施しました。今回はその様子をお伝えします。

 「栄養教諭」は、近年、食生活を取り巻く社会環境が大きく変化し、食生活の多様化が進む中で子どもの偏った栄養摂取や肥満、朝食欠食など食生活の乱れ、また、食物アレルギーを有する子どもの増加といった指摘を受け、平成17年度に食に関する指導の推進に中核的役割を果たすことを期待され制度化されたものです。

 各学校においては、子どもたちが将来にわたって健康な生活を送れるよう、栄養教諭が食の指導に係る「全体計画」作りの中心的役割を担い、積極的に授業に参画していくことで、食に関する正しい知識と望ましい食習慣を身に付けさせ、「健康で」「安心できる」「楽しい」食生活をおくることができるよう専門職として力を発揮することが求められています。

 今回は、まず『教職員のメンタルヘルス』をテーマに、大阪メンタルヘルス総合センター 武久 千夏 臨床心理士にご講義いただいたあと、『児童生徒主体の食育』をテーマに、Web研修で身に付けた知識や半年間の職場での経験を踏まえた受講者どうしの模擬授業や協議を行い、その様子を観察した先輩栄養教諭から指導・助言をいただきました。

 『教職員のメンタルヘルス』に関しては、「日常の小さなストレスに気づいた段階で対処することの大切さ。」や、「ストレスにうまく対応するためには、自分なりのコーピングをたくさん持っておくことが有効である。」といったストレスとうまく付き合っていくための気付きを学びました。新型コロナウイルス感染防止のための休業期間終了後も日常生活の様々な場面での制約が少なからず心身に影響を及ぼしている中、それぞれの職場に持ち帰ってうまく実践していって欲しいと思います。

 『児童生徒主体の食育』に関する模擬授業では、「同期が考えた授業を見学することで、媒体の工夫など、児童生徒に対する伝え方の大切さがとても勉強になった。」、「模擬授業では、子どもに何を伝えたいのか、栄養教諭としてどう授業に関わっていくのかの2点を特に意識した。」、「講師の先生からいただいた具体的なアドバイスを生かし、子どもにとって分かりやすい指導方法を身に付けていきたい。」等、同期の工夫や先輩栄養教諭のアドバイスに刺激を受けたようです。

kikaku021006_02.png

 採用から半年が経とうとしていますが、今回の研修が初顔合わせとなりました。受講後には、「新規採用の1年目から、それぞれの職場で頑張っている同期がたくさんいることを実感した。」、「今後、同期で情報を共有し、力を合わせて困難を乗り越えていきたい。」と、不安が和らぎ、希望に満ちた表情を浮かべていました。

 今回の集合研修では、得たものは知識面だけではなく、同期に刺激を受け、そのつながりの大切さを実感したようです。今後もお互いに切磋琢磨し、栄養教諭として子どもたちの未来を切り拓いていってくれることを期待しています!

企画室

カレンダー

2024年4月

  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        

カテゴリ