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小・中学校リーディング・ティーチャー養成研修(第5回)-ミドルリーダーとしての、自校での取組みの中間報告-

 今年度の「小・中学校リーディング・ティーチャー養成研修」は、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から4回にわたりWeb研修として実施していましたが、9月10日、受講者が所属校で実践している取組み成果を持ち寄り、集合研修ならではの自由闊達な議論を通じてミドルリーダーとして果たすべき役割について理解を深めましたので、その様子をお伝えします。

 今回の研修は2部構成で、まず前半では、「リーダーシップとコミュニケーションスキル」をテーマに、日々、所属校で円滑に業務を進めていくうえで必要なスキルについて講義を受けたあと、演習を行いました。後半の「中間報告会」では、受講者が4人程度のグループに分かれ、所属校での実践を報告、協議することで理解を深めました。

 前半の講義・演習では、ミドルリーダーとして仲間と協力しながら目標達成や課題解決を目指していく機能的なチームをつくるためには、まずメンバー一人ひとりに対し、目標を明確に示し、共有することで自発的活動を促すこと、さらにフォロワーとなって、目標に向けてブレれることなく積極的に関与していくことの大切さなど、教育現場で求められる役割について、具体例を交えて学びました。 また、ワーク、ロールプレイを通して、傾聴により相手の表情などから感情までも読み取ったうえで、質問、提案し相手の内面にある答えを引き出していくことで目標達成を目指していく「コーチング手法」について学び、人材育成の大切さについて理解を深めました。

 後半の「中間報告会」では、これまでのWeb研修で学んだことをベースに、受講者が年度当初より現状分析した所属校の課題と、その解決に向け現在取り組んでいる実践をお互い持ち寄り、班別に「経験年数の少ない教員の授業力向上のための校内研修」、「不登校・問題行動等の改善に向けた生徒指導体制」、「主体的・対話的で深い学びを実現させる授業改善」等をテーマにそれぞれが実践報告しました。そのあと報告されたテーマごとにグループのメンバーが自分自身の課題として捉え、お互いの経験に基づいて真剣な議論を交わしました。

 白熱した議論を終えた受講者からは、 「組織全体で目標達成していくには、まず、相手を認めることが大切であることがわかった。同僚教職員をより理解するために、積極的にコミュニケーションを図っていきたい。」 「他校の実情や率直な意見を聞かせてもらうことで、所属校でも活かせるヒントを得た。」 「交流をすることで、所属校の課題を発見できた。」 など、研修を教育現場での実践に結び付けるようとする意欲的な感想が多数寄せられました。

 今回の「中間報告会」を踏まえ、受講者は、所属校での取組み成果をレポートにまとめ、来年1月に「成果報告会」を開催します。大いなる成果を期待しています。

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(学校経営研究室)

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