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肢体不自由のある子どもの学びの充実をめざして(支援教育推進室)

 今年度の「支援教育実践研修D(肢体不自由に関する内容)」については、9月24日からWebを活用し実施しました。本研修は、肢体不自由の特性について理解を深めることで、児童・生徒の個性に対応した指導と支援の方法を考えるきっかけにするとともに、教育現場において教育的ニーズに応じた指導・支援の工夫をされている教員の指導事例を聴く機会を設けることで、実践的な指導力向上に結びつけることを目的としています。

 今年度も市町村の小学校支援学級における肢体不自由のある子どもへの指導・支援と、肢体不自由のある児童生徒が学ぶ府立支援学校の自立活動についての実践発表を動画にまとめていただきました。今回は、その一部を紹介させていただきます。

 前半は、大阪狭山市立南第二小学校 坂根 祐三 教諭から児童の特性を踏まえ、実際に取り組まれている国語や算数、自立活動等の授業の様子がわかる動画を通して、ICT機器を活用した指導・支援の工夫や、「意図を持った指導・支援」といった授業に対して教員の思いを込めることの大切さについてお話しいただきました。また、自立活動(PT)では、理学療法士の資格を有する保護者を大切な地域の支援者として参画していただいている先駆的な取組みも紹介されていました。

 後半は、府立箕面支援学校 楠 大智郎 指導教諭から、日常生活における肢体不自由児の姿勢づくりのコツについて発表していただきました。臥位と座位、それぞれの姿勢の種類や姿勢づくりのポイント、注意点等について絵や骨格標本を使ったり、指導教諭自身がモデルとなったりし分かりやすくお話しいただきました。さらに、姿勢づくりの指導の際に用いるクッションやタオル等の効果的な使い方だけでなく、箕面支援学校で自作し実際に使用している手作り品の紹介もしていただきました。

 研修後の振り返りレポートには、「姿勢づくりの大切さを再認識できた。」、「紹介いただいた手作り品をさっそく試して作ってみようと思いました。」等の記述があり、研修で得た気づきを学校に持ち帰ってさっそく実践しようという意気込みが伝わってきました。

 本研修を通して、気づかれたことや思い出したこと、学んだことを子ども一人ひとりのニーズに合わせて創意工夫を凝らし、それぞれの教育現場で実践していただくことを期待しています。

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