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知的障がいのある子どものよりよい指導・支援にむけて~支援教育実践研修C~

 今年度の「支援教育実践研修C(知的障がいに関する内容)」は、9月29日(火)から、Webを活用し実施しました。本研修は知的障がいのある子どもの教育に関する知識や技能を深め、実践的な指導力を高めることを目的としています。

 この研修では、和泉市立南松尾はつが野学園 小倉 丈夫 教諭と大阪府立難波支援学校 淺沼 千夏 教諭から「知的障がいのある子どもの理解及び指導の実際」というタイトルでそれぞれ実践発表を行っていただきました。また大阪府教育センター指導主事より「知的障がいのある子どもの理解と支援の在り方」の講義を行いました。

  今回は、その実践発表の内容の一部をご紹介します。

 

 小倉先生は、支援学級における実践を発表してくださいました。職員室の後ろのホワイトボードに全クラスの週案を掲示、それを支援学級担当の先生が確認し、授業内容や活動場所を把握できるようになっています。支援学級で行っているビジョントレーニングでは、子どもが取り組んだプリントの正答、誤答のパターンから、得意なところや苦手なところを確認しながら、指導や支援を考えて日々の実践をされています。子どもと子ども、子どもと先生、先生と先生、学校と地域などさまざまに「つながり」を持ち、学園全体で子どもたちの指導、支援をすすめていらっしゃいます。

 淺沼先生は、知的障がいの支援学校での実践、特に高等部の進路指導や作業学習について、紹介していただきました。作業実習で制作した作品を販売学習で販売し、自分たちの作品がお客さんに売れることで達成感や満足感を得られるだけでなく、実際に梱包や会計、商品の説明(接客)の係分担をすることで、職業体験にもなります。また個別の教育支援計画、指導計画を活用した取組みとして、気持ちが不安定になりがちな生徒に対しては、「自分の感情に気づき、カードを用いてヘルプを出せるようになる」という目標を立てて取組みを行うことで、しんどい時や疲れた時に、どうしたいかをカードで伝えることができた、という実践事例を紹介していただきました。

 この研修で紹介していただいた支援のアイデアを、ぜひ教育現場で活用してくださることを期待しています。

(支援教育推進室)

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