病気の子どもの学びの充実をめざして(支援教育推進室)

 今年度の「支援教育実践研修E(病弱に関する内容)」は、9月25日からWebを活用し実施しました。

 本研修は、病弱の特性について理解を深めることで児童生徒の個性に対応した指導と支援の方法を考えるきっかけにするとともに、教育現場においてニーズに応じた指導・支援の工夫をされている教員の指導事例を聴く機会を設けることで、実践的な指導力向上に結びつけることを目的としています。

 今年度は市町村の小学校支援学級における病気の子どもへの指導・支援と、府立支援学校高等部の「情報」や自立活動でのICTを活用した授業の実践発表を動画にまとめていただきましたので、  その一部を紹介します。

 前半は、羽曳野市立羽曳が丘小学校 稲田 佳菜 教諭、西田 由佳子 教諭、土井 雅生 教諭と篠原 希充子 養護教諭から、アレルギー対応が必要な児童の入学前・後の対応について、まず、保護者と主治医、幼稚園担当者等からの聞き取りに基づいた個別の教育支援計画等の作成手順に始まり、学校生活での給食や調理実習、校外学習等の実施にあたって配慮すべき事柄についての研修の様子等を紹介していただきました。

  後半は、府立刀根山支援学校 小山 輝雄 指導教諭から、ICT機器を用いた環境整備をすることで、「障がいのある、なしに関わらず、誰もが表現することができる」とする考え方を基にした授業の取組みを紹介していただきました。

 ひとり一人の児童生徒が使いやすいように工夫されたキーボードやマウス、視線入力装置等を使用することで「できる」という自信につなげていく様子を、写真を使ってわかりやすく紹介いただきました。

 さらに、動画編集や3DCG等のアプリを利用することで「クリエーター」として独創性を発揮することができるばかりでなく、生徒自らが開発したゲームを病院と学校をWeb会議システムでつなぐことで、障がい(病気)を理由にとり残されることなく学びが共有できる授業づくりの事例を紹介いただきました。

 本研修で紹介された事例をヒントに、子ども一人ひとりが置かれた環境に左右されることなく持てる能力を存分に発揮できるよう、それぞれの教育現場で創意工夫を凝らし実践していただくことを期待しています。 (支援教育推進室)

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