府立学校リーダー養成研修(第4回)を実施しました。

 10月9日(金)に「府立学校リーダー養成研修(第4回)」を実施しました。「府立学校リーダー養成研修」は、今後の府立学校を支えていくために、各学校のリーダーとなるための幅広い素養を身に付けることを目的としています。今回の研修の前半は「学校における危機管理の実際」と題して、学校内において緊急の事案が発生した場合に必要な行動等について、リーダーとして自校に必要な対応を実践するために危機管理の具体的な事例をもとに班別の研究協議を行いました。研究協議後、指導主事による指導助言を行いました。後半は「大阪府における人権教育の現状と課題」と題して、人権教育を推進するための現状と課題を認識する講義を行いました。

    

 前半の「学校における危機管理の実際」においては、「子どもの安全・安心、学校の危機管理等の実際について、理解を深める」ことをねらいとし、学校における危機管理マニュアルの見直しや改善のポイント、いじめ事案が発生した場合の初期対応や組織的な対応の重要性等について班別の研究協議を行いました。その後、各班の研究協議の内容に対して、指導主事による指導助言を行いました。

 学校における危機管理マニュアルの見直しや改善のポイントにおいては、ヒヤリハット事案による気づきとその情報を校内で共有することの重要性、段階的に事前・発生時・事後を想定することの重要性等のポイントについて指導助言を行い、受講者に学校のリーダーとして各校におけるすべての子どもたちを守れるものにしてほしいと伝えられました。

 また、いじめ事案が発生した場合の初期対応や組織的な対応の重要性等においては、被害者に対して学校が寄り添い守る存在であることを示すこと、いじめのシグナル発見時に直ちに「いじめ対策委員会」を組織して情報収集と共有を行うこと、「いじめ対策委員会」によるプランニングとアセスメントを行うこと等について指導助言を行い、受講者はリーダーとして中心的な役割を担う必要があることを伝えられました。

 班別の研究協議では、各受講者のこれまでの経験等をふまえた活発な協議が行われ、参加した受講者からは「研究協議を通して学校の危機管理等におけるリーダーとしての役割についての考えが深まった。」、「各校の危機管理等の事例を共有することができ、今後自校でもこれらの事例を参考にして様々な検討を行いたい。」、「自校の組織や体制の課題について考えることができた。」とあり、受講者にとって新たな学びの場となったようです。

    

 後半の講義「大阪府における人権教育の現状と課題」においては、大阪府の人権教育が大切にしてきたこと、また今後も大切にしなければならないことを中心に、人権教育の概要と現在の課題、人権教育推進の方向性について、令和元年度に改正・制定された大阪府人権関係3条例に係るリーフレット、大阪府人権白書『ゆまにてなにわ』、大阪府教育センター『人権教育リーフレット』シリーズ等の資料を紹介しながら講義を行いました。受講者に対して、日頃から常に人権尊重の観点を持って、子どもと接してほしいということが伝えられました。参加した受講者からは「人権教育について学ぶべきことが多かった。」、「今後の人権教育に活用できる内容であった。」とあり、大阪府の人権教育へのさらなる理解が深まったようです。

    

 2月の府立学校リーダー養成研修(第5回)が最後の回となり、講義・演習の他にこれまでの振り返りを行い、これからのミドル・リーダーとしての役割を考えます。 

(学校経営研究室)

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