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「1年目のまとめと2年目に向けて」 -新規採用高等学校実習教員研修(第8回)・新規採用支援学校実習教員研修(第8回)-

 12月3日(木)大阪府教育センターにて、新規採用高等学校実習教員研修(第8回)・新規採用支援学校実習教員研修(第8回)を実施しました。

 実習教員は、高等学校における理科実験、家庭科実習等において、理科実験の補助・指導や実験器具・薬品等の管理、家庭科実習の補助・指導や実習材料・食材等の管理等を担っています。また、支援学校においては幼児・児童・生徒の自立活動、日常生活訓練に関する指導、自立活動の支援、日常生活訓練を行っています。

 また学校教育法第60条においては、学校の自主性・自立性を尊重した教育改革を推進するために、実習教員が専門性を発揮していくことを常に努力し、研究を深めることが求められています。

 さて、今回の研修では「先輩の実践に学ぶ」、「1年目のまとめと2年目の向けて」をテーマとして、先輩実習教員の教育現場において日々、実践している取組みを聞き、この1年間の自分の実践と重ね合わせ、振り返ることで、2年目に向けての課題と目標を明確にすることをねらいに実施しました。

4人の先輩実習教員が実践発表の中で「実習教員として大切にしていること」として

・自分の「強み」をいかし、学校組織として課題解決をめざすこと

・実習は「安全」かつ「時間内」で終わること。そのためには、どのように準備を工夫するのかを検討すること。

・周りの先生方との「連携」を大切にすること。 

・児童生徒をしっかり「観察」し、変化に気づく力を身に付けるとともに、周りの教職員、養護教諭や看護師等と適切に協力して対応すること。 

等、特に、実習教員としてレベルアップをしていくには、周囲の関係者との協力、関係づくりやコミュニケーションの構築が不可欠であるということを先輩実習教員の経験から学びました。

 次に教育センターの指導主事より、「1年目のまとめと2年目に向けて」と題した講義と協議を行いました。4月の開講式において示された教職員として必要な基礎的な力が、この1年間でどれだけ身に付いたかを振り返り、受講者どうしで成果と課題の総括をしっかり行うことで2年目に向けて取り組みたい目標を各自で設定し、交流しました。今年は第1回から第7回までの研修がWeb開催となったため、今回が初めての集合開催でしたが、初めて会う同期教員と積極的に交流や協議に取り組む様子は頼もしく感じました。

 受講者からは、「今回、初めて同期の実習教員とお互いの成果や課題を共有できたことはとても有意義だった。」、「採用1年目をコロナ禍のなかで過ごし、どうしたらいいか分からない場面が多くあったが、先輩の経験を伺える機会は、非常にありがたい。自ら学び続けるだけでなく、協働する気持ちを忘れずにいたい。」、「『一人でできる仕事ではないからこそ、周りと協働する』という先輩の言葉が心に響いた。学んだことを教育実践につなげていくこと(PDCAサイクル)で自分の力にしていきたい。」といった感想が寄せられました。

最後に、新規採用実習教員研修閉講式に際して、教育センター カリキュラム開発部長より、全ての児童生徒のより良い成長のために大切にしてほしいこととして、次の2点をお伝えしました。

① 学び続ける教員であること

② 学校全体で組織的・協働的に取り組むこと

実習教員である皆さんが目標を持ち、周囲の教職員と協働しいきいきと教育活動に励むことで、学校の教育活動は活性化していきます。目的や目標をもって取り組む姿は、児童生徒や同僚にも良い影響を与えます。この1年間で学んだことや経験したことが、明日以降の教育実践につながっていくよう、皆さんのご活躍を、心から期待しています。                      (企画室)

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