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へき地等学校長研修の取組み紹介-日本遺産「葛城修験」の見学-

 今回は府内の「大阪府へき地・遠隔小規模校教育研究会」に加盟している4つの小学校(茨木市立清溪小学校、茨木市立忍頂寺小学校、高槻市立樫田小学校、和泉市立南横山小学校)の4校の校長が参加した研修について紹介します。

 令和3年度へき地等学校長研修は、1月26日(水)に和泉市立南横山小学校で実施しました。午前は、南横山小学校の校長による実践発表「南横山小学校での取組み」の後、授業参観及び校舎内を見学し、午後は、近隣にある日本遺産「葛城修験(かつらぎしゅげん)」の1つである「七越峠経塚山(ななこしとうげきょうづかやま)」を訪れ、南横山笹踊り保存会の会長より学校と地域とのつながりについてお話を伺いました。

 南横山小学校では、「子どもに寄り添い、子どもを丁寧にみる、一人残らず学びを保障する授業をめざして」をテーマに、公開授業や研修を行っています。また、授業では少人数を生かして、ペア学習やグループ学習を意図的に取り入れ、子どもたちが課題に対して主体的に取り組み、自ら考え、友だちと話をする中で学びあえる時間が充実するように努めています。

 3年生の国語の授業では、教員が板書している間、子どもたちどうしで問題を出し合ったり、学習する漢字の意味や熟語について自分の意見を出し始めたりするなど、学びが深まる様子が見られました。

 また、他の学年では、1人1台タブレット端末を用いての授業や、ネイティブの教員による外国語の授業も行われ、子どもたちは積極的に発言し、学習に取り組んでいました。

 日本遺産「葛城修験」の28ある経塚の1つである「七越峠経塚山」では、毎年、運動会で行われている「笹踊り」と「七越峠経塚山」との関係について、南横山笹踊り保存会の会長より説明していただきました。

 この地域では、昔から、生活や農業などに欠かせない水への信仰は重要で、里にもたらされる水に祈りを捧げるために、雨乞い踊りのひとつである「笹踊り」が継承されてきました。写真は「七越峠経塚山」と地域の人々に「雨乞いの神」として崇敬を集めている行所「七大龍王社」です。

 地域の伝統芸能である「笹踊り」を絶やさぬよう、南横山小学校の運動会においても、子どもたち、保護者、地域の方々が一緒になって楽しく踊り、現代まで受け継がれています。子どもたちが地域を愛し、誇りに思う気持ちは、教職員が地域を知り、地域の良さを理解した上で教育活動にあたることにより、はぐくまれていくということを再確認しました。

 

企画室

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