全国的に「へき地」の学校では、山間地や離島にみられる交通要件や生活環境などの課題、児童生徒の人数が少なくなっているといった課題がありますが、各地でそうした特徴をプラスとして生かし、豊かな自然環境の活用や地域と密着した学びが進められています。
大阪府には「へき地」指定の学校はありませんが、「へき地に準ずる」地域の小規模校として、地域の特徴を生かした教育を研究する「大阪府へき地・遠隔小規模校教育研究会」があり、次の4校が加盟しています。
・茨木市立清溪小学校 ・茨木市立忍頂寺小学校
・高槻市立樫田小学校 ・和泉市立南横山小学校
現在、これら4校の取組みについて、大阪府教育センターの別館1階ロビーにて展示しています。
展示では、炭焼き学習、句会、たけのこ掘り、田植えの様子や、自然の豊かさを感じさせる絵画など、へき地・遠隔小規模校ならではの資源を生かし、地域への愛着や誇りを育みながら、子どもたちが成長していく様子をたくさん紹介しています。
4校とも大阪府を取り巻く山間地にあり、豊かな自然体験や、地域に深く根ざした取組みなど、その環境を最大限に生かす取組みを行っています。児童数が少ないからこそできる活動を常に工夫し、子どもたちの成長へとつなげています。
また、大阪府教育センターは、この4校を「へき地等学校」として、毎年、教職員研修を実施しています。本年7月には、この4月に各校に赴任した教職員を対象とした研修を行いました。
研修を通じて、参加した教職員は、展示作品からも伺える「へき地等学校」ならではの強み(教育的資源)を知るとともに、その強みを活用して、「地域に根ざした総合的な学習の時間の推進」「小規模・少人数の学校・学級経営の充実」「生きる力の育成をめざして」の3つの観点で取り組んでいくことを確認しました。
展示期間は令和4年10月31日(月)までです。大阪府教育センターにお越しになられた際には、是非とも、展示をご覧いただき、自然の中で輝く子どもたちの笑顔に触れてみてください。
企画室