7月30日(火)に大阪工業大学大宮キャンパスで中学校「理科」専門研修Bを開催しました。この研修は、中学校で行われる発展的な観察や実験に関する知識及び実施に必要な手法を学ぶことで、生徒が目的意識をもって主体的に観察や実験を行うための授業を実践する指導力の育成を図ることをねらいとしています。
前半は、講義を通して、微生物やその働き、また私たちの生活に欠かせない下水処理場で水の浄化に活用されている例について学びました。
後半は実習として、下水処理場の活性汚泥を、ゲル(アルギン酸ナトリウムの人工イクラ)で閉じ込めたもので、水中のアンモニアを分解する実験と、活性汚泥中の微生物の顕微鏡観察を行いました。
受講者からの感想を紹介します。
・微生物による分解のしくみを、講義で説明していただき、その後実験でたしかめることができたので、とてもイメージがつきやすかったです。
・下水処理のしくみや、その中での微生物のはたらきについて学ぶことができました。普段は十分な時間を実験にあてるのに苦慮しているところですが、今日はゆっくりと実験から学ばせていただけてとてもよかったです。また、理科が生活とどう結びつくかを考える機会になりました。
・小学校で学ぶ下水処理のしくみに、科学的な説明をしていただいたことで、処理の工程で行われていることが「何のために」行われているのかということがよくわかりました。人にできないことを、これらの小さな生き物がやっているということは、自然と共に生きていく中で大切なものになると感じました。
(小中学校教育推進室)