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【研修報告】高等学校「理科(化学)」観察・実験研修を実施しました

8月6日(火)に高等学校「理科(化学)」観察・実験研修を実施しました。本年度は府立高等学校の指導教諭を講師としてお招きし、「酸化還元反応に関するマイクロスケール実験」と「化学電池に関する実験」を行いました。

まず酸化還元反応に関する実験を行いました。その導入として、受講者の皆さんが、渡されたろ紙に塩化鉄(Ⅲ)の水溶液をスプレーすると・・・。ご覧のような絵が浮かび上がってきました。これには受講者の皆さんも驚き、感動されていました。

 「なぜこんなきれいな三色が現れたのだろう?」という疑問を解決するために、2価・3価の鉄イオンとヘキサシアニド鉄(Ⅱ)酸カリウム、ヘキサシアニド鉄(Ⅲ)酸カリウム、チオシアン酸カリウム、タンニン酸との反応を比較しました。

 3価の鉄とヘキサシアニド鉄(Ⅱ)酸カリウムとの反応は「青色」、チオシアン酸カリウムとの反応は「血赤色」、タンニン酸との反応は「黒色」となり、先ほどの絵の原理を確認できました。

次に化学電池についての実験を行いました。はじめに金属のイオン化傾向について実験を通して確認したのち、ボルタ電池の仕組みについて、銅板と亜鉛板をどの程度離すことが望ましいのかや、電流が弱ってきたときに過酸化水素水を加える理由などについて考えました。

次に顕微鏡を用いて銅樹と銀樹が成長していく様子を確認しました。銅樹と銀樹の先端がどんどん成長していく様子を観察して、そのスピードに驚かれていました。その後、「なぜ銅樹(銀樹)の先端が成長していくのか」についての理論を学び、その理論を用いてダニエル電池を製作しました。

 受講された先生方から研修後のアンケートでは「簡単に準備や片付けができる一方、生徒の考える時間を確保できるマイクロスケール実験は大変ありがたいです」「実験アイデアをたくさんいただきまして、ありがとうございました」といったご感想をいただき、とても充実した研修となりました。

 本年度の理科の研修につきましては、9月17日(火)に高等学校「理科(生物)」観察、実験研修、令和7年1月6日(月)に府立学校実習教員研修C(物理・地学)があります。いずれの研修につきましてもPlantにて受講申込みを受け付けております(高等学校「理科(生物)」観察、実験研修は8月27日(火)まで、府立学校実習教員研修C(物理・地学)は10月28日(月)まで)。ぜひ研修参加をご検討ください。

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