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【研修報告】ほうれん草、キャベツ、レタス、小松菜、春菊は、どれとどれが近い?

 みなさんは「ほうれん草、キャベツ、レタス、小松菜、春菊」の5種類の緑色の野菜のどれとどれが近いかご存知でしょうか?9月17日(火)に実施した高等学校「理科(生物)」観察・実験研修では、見ためだけでは判断できないこれら5種類の野菜の類縁関係について、DNAを調べることを通して、科学的に考えました。

 用いた方法は、新型コロナウイルスの感染の有無を調べる検査方法として広く一般にも知られるようになったPCR法です。この方法は高校生物の教科書には以前から掲載されており、生物の世界では有名な方法です。

 細胞に含まれるDNAはとても少量なので、実験では、「ほうれん草、キャベツ、レタス、小松菜、春菊」に含まれるDNAをPCR法により増幅させ、その断片の長さを比較することで類縁関係を調査しました。

 下の写真のような線(バンドといいます)があらわれました。線が上にあればあるほど、DNA断片の長さが小さいことを意味します。

 写真では左がほうれん草、右がレタスです。このようにしてDNA断片の長さを調べることで、小松菜とキャベツが近く、レタスと春菊が近いことがわかりました。実際、小松菜とキャベツはアブラナ科、レタスと春菊はキク科、ほうれん草はアカザ科です。こういったことを丁寧に調査して、「科」として整理されているのですね。

高等学校教育推進室

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