入学式

4月8日(月)本校体育館で、入学式が挙行されました。式辞と様子を掲載します。

式 辞

 本日ここに、ご来賓ならびに保護者の皆様のご臨席を賜り、平成三十一年度大阪府立福泉高等学校入学式が盛大に挙行されますことを、心より感謝申し上げます。

 新入生のみなさん。ご入学おめでとうございます。福泉高校の教職員を代表して、心よりお祝い申し上げます。ご参列の保護者の方々にも、お慶び申し上げます。

福泉高校でこれから学ぶ皆さんのスタートにあたり、「ひとつの言葉とひとつの歌」を贈ります。

 ひとつの言葉は、「とことん」です。この言葉は、日本の伝統芸能である「能(のう)」において拍子をとる音の意から来ています。多くの場合、「とことんがんばる」など、物事を強調する副詞として用いられます。意味は、「どこまでも」「徹底的に」。この言葉は、わたしの座右の銘でもあり、クラスや部活の生徒たちとわかちあってきた言葉でもあります。なにかをするなら、中途半端ではなく(とことん)。自分はもちろんのこと、自分に関わる大切な人にも(とことん)。私はこの言葉を(まごころこめて大切に、前向きに生きる)プラスの意味に解釈しています。自分が(とことん)な姿勢でいることで、周りの人にも想いが伝わるとともに、なにか一つの答えにたどり着き、自信をもって過ごすことができる、そんな気がしています。

 次に、ひとつの歌。最近、気になる「パプリカ」という歌があります。みなさんもご存じのことと思いますが、パプリカはトウガラシの一種で、赤や黄色のピーマンを大きくした形をしています。話を歌に戻します。「パプリカ」は、若者に人気のある歌手、米津玄師(よねつけんし)さんの歌です。 この歌には、「2020年とその先の未来に向かって頑張っているすべての人に贈る応援ソング」というキャッチコピーがつけられています。しかし、聴いてみると、歌の言葉に「頑張れ」「前だけをみて」「誰かを信じて」のように、具体的にわかりやすく誰かを応援するような表現はありません。「パプリカ」は、それらの言葉を使うことなく、大人になった主人公が素直でまっすぐだった子供時代を懐かしみ回想し、自分と大切な人を応援する歌なのです。

 ちなみに、パプリカにも花が咲くようで、その花言葉のなかには「君を忘れない」という意味もあるとのことです。歌のサビでは、「パプリカ 花が咲いたら 晴れた空に種をまこう」とあります。皆さんには、まさにこの歌の歌詞にあるように、ここ福泉高校で大人になるための(種をまき)思い思いの(花を咲かせて)ください。もちろん、そのためには、今まで以上に(自ら考え、判断していく力)を身に付けなければなりません。

 我々、福泉高校の教職員は皆さんのそんな姿を【とことん】応援します。

 保護者の皆様、本日は(お子様)のご入学おめでとうございます。今日まで支え応援し続けられた保護者の皆様にも、本日は喜ばしい日であろうと存じます。高校時代は、人生において大人への一歩を踏み出すとともに多感で悩み多い時期でもあります。保護者の皆様におかれましても、どうか温かいご支援とご協力をいただきますようお願いいたします。本日、ここ福泉高校に入学したみなさんの限りない可能性を祝し、式辞といたします。

平成三十一年四月八日

大阪府立福泉高等学校長 片山 造

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