2020年9月アーカイブ

正しい選択肢とは?

校長 片山 造 最近読んだ書籍にあった興味深いこと。行動の選択肢には「行動しない」という選択肢も含まれている。これは、何かをする(=行動する)のが当たり前という発想からは、なかなか生まれてこない考え方である。 頭では分かっているが、どう行動につなげてよいのかが分からないので行動しない。例えば、「選挙で投票しても何も変わらないから行かない。」なんて言葉を選挙に度に聞く。「そのうちやるよ(=きっとや...

日本語は難しい?

校長 片山 造 小学校3年の時のこと。学校から帰ると台所の机のうえに母からのメモが置いてあり、そこには、「びよういんにいってきます。心配しないでください。」と書いてあった。いつもはバリバリ働いていて、帰りも遅い母親がこんな早い時間に「びよういん」「心配しないで」とあったものだから、三輪がとれて乗れるようになったばかりの自転車に飛び乗り、近くのかかりつけの病院に行った。しかし、そこに母はいなかった...

一日ひと仕事

校長 片山 造  教員という仕事について2年目から今に至るまで、日々、自分に課していることがある。それは、1日1つ以上(自分にしかできない仕事)をするということ。それはどんなことでも良い。授業で生徒と「なるほど」を共有する、(今までしたことのない)文化祭の企画を考える、部活動で(昨日よりうまく)ノックや球出しをする...なんでも良いけれど、そこに(自分にしかできない)が欠けてはならない。今のとこ...

忘れられない授業(><)

校長 片山 造  教師になったら、叶えてみたいことが3つあった。その1つが国語の教師として「最高の授業」をすること。(わたしがめざした)最高の授業とは、①ある文章や単元に向き合い、②教師と生徒が一体となり、③生涯忘れることのない感動を共有できた時に達成される。 その瞬間は教師4年目の冬、突然訪れた。私は生徒が読む前にお手本として、ある詩の朗読をした。詩も中盤、蜜柑(みかん)畑の情景が描かれている...

忘れられない言葉たち

校長 片山 造 時折、ふと思い出しその度に勇気づけられる言葉がある。 ①「朝のこない夜はない」...大学生の時、学習塾でバイトをしたことがある。冬期講習会の国語の宿題で「あなたの好きな言葉」という課題作文が出され添削をした。「一期一会」「努力は必ず報われる」...希望に満ちた作文が多い中、(ん?)と添削する赤ペンの手がとまった。「朝のこない夜はない」15才の彼女に何があったのだろうと思いつつ、聞...

福泉高校男子バスケットボール部、最後の戦い

男子バスケットボール部顧問 川嶋 9月21日土曜日、大阪府高体連主催バスケットボールウィンターカップ予選が行われました。今年度、男子バスケットボール部は入部者がおらず、選手5人とマネージャー2人、すべて3年生のみでの活動でした。 このチームは困難の連続でした。選手は5人と毎回ギリギリの状態での練習試合。感情をコントロールできずファウルがかさみ、退場者が出てしまったこと。強い相手に思うようなプレー...

忘れえぬ人々

校長 片山 造 昭和の文豪、国木田独歩の短編に「忘れえぬ人々」という作品がある。忘れえぬ人々とは、忘れてはならない人々のことではなく、(どうしても忘れられない人々)のこと。それは、人生において、ほんの一瞬の(言葉を交わさない場合だってある)出会いでもある。不思議なことに、その人を思い出す時、自分とその人が共存した景色やそこに流れていた空気感までも一緒に思い出される。 私の忘れえぬ人々、大学の卒業...

福泉高校のテント活躍!

校長 片山 造 福泉高校のテントが、登美丘高校のハイブリット学校祭(文化祭・体育祭の融合)に出展?されました。これは熱中症対策等もあり、登美丘高校が近隣の中学や高校に声を掛け、テントを集めたことに協力させていただいたものです。我が校のテントも登美丘高校の祭典のお役に立つことができたようです。 本校も、10月31日(土)の文化祭めざして準備が始まっています。自分のことだけではなく、自分のまわりにあ...

第二回 就職模擬面接指導

進路指導部 山本勝久  9月7日(月)~11日(金)の5日間、第2回就職模擬面接を実施しました。対象は、3年就職希望生で、第1回就職模擬面接で学んだ入室のノックから退室の仕方までを復習した後、基本的な質問に対して答える練習を行いました。緊張のせいか質問に対し言葉が詰まってしまう場面もありましたが、何度も繰り返し練習することで、次第に答えられるようになってきました。  就職模擬面接は、今後2回実施す...

授業見学&生徒と交流

校長 片山 造 先生方の授業を見学しています。今回は、昨年までと趣を変えて、「生徒と交流(会話)すること」を目的のひとつとしました。もちろん、先生方の授業も真剣にみせていただき助言もさせてもらっています。今年度、コロナ禍にあって生徒のみなさんに話すのはほぼ放送に限られています。だから?私が授業見学に来ても「だれ?福泉の先生?なにしにきたん?」と言う生徒もいます。記憶力や察しのいい生徒が「校長先...

大阪880万人訓練

「大阪880万人訓練」 保健部 新鞍久美子 9月4日(金)、大阪880万人訓練が行われました。本校では各教室でプレゼンテーションソフトやプリントを使い、防災について学ぶ機会を設けました。   「学校で地震が発生したら、まず取るべき行動は・・・?」 「外にいる時に緊急地震速報が鳴ったら・・・?」 「エレベーター内にいる時に地震が発生したら・・・?」 先生の問いかけに対して、 「えっ、エレベー...

振り返れば、そこには歌があった

校長 片山 造 何かを思い出す時、その風景のうしろに流れている歌がある。大学の卒業旅行でガイドブック「地球の歩き方」と1本のカセットテープとWALKMAN(音声再生機?)を持って中国を旅したことがある。そのカセットテープには、「We are the World」(USA for Africa)そして、アメリカの黒人女性シンガーであるディオンノ・ワーウィックがスティビーワンダーやエルトンジョンと歌...

「動く」こと

校長 片山 造  (番組はみていないが)今年の24時間テレビのテーマはMOVE(動く)だった。コロナ禍で激動のこんな時代だからこそ、自分にできることはなにかを考え、動くことが大切。  (マイナスな気持ち以外)いかに動くかも大切だが、とにかく動くことが何より大切。 人は一日6時間睡眠をとるとして、1ヶ月で180時間。1年で2,190時間(91日)。人生100年時代における生涯睡眠時間は、788,4...

相手の感じ方を想像しながら話す。

校長 片山 造 言葉は伝わることではじめて、意味を持つ。 きみがどう思っていても、受け止め方は相手しだい。 何気ないひと言も、 聞き手がどう感じるかを想像しながら話してみよう。 長年、人間や教師をやっているが、言葉や話すことについて、いつも一言多かったり少なかったりしているのが現状。言霊(ことだま)という言葉もあるくらいで、本人は自覚していなくても、受け取る相手の心に深く突き刺さることもある。...

誉め言葉

校長 片山 造  「先生、もうちょっと頑張って勉強しておけばよかったのに...。」 これは、北海道で教員になって初めて担任を持った時、保護者懇談会であるお母さんから言われたこと。何人にも言われたものだから、(なんだろう⁉️)と思っていた。どうやら、教員採用試験の成績に従って優秀な教員は進学校へ、そうでない教員は困難校へ配属されると思っていたらしい。 しかし、お母さん方は「でも、先生でいかった。当...

大阪万博のロゴ

校長 片山 造 2025大阪万博のロゴが決定。さて、どれでしょう?A~Eの5つよりお選びください。すでにニュース等で知っている方も、自分ならと考えながらながめてください。わたしはAかな?答えの導き出し方は、Bは描きづらい、Cはどこかで以前にみたことがあるような気がする、Dは...。すべて私の直観からですが。 2025の大阪万博のロゴはEに決まりました。5年後、どんな出会いと驚きがそこにあるのか。...

災い転じて福となす?

校長 片山 造 北海道で教員になった2年目のこと。確か12月に国語科の日帰り親睦旅行があった。小林多喜二にゆかりのある小樽を散策し、美味しい寿司を食べるという企画。幹事になった私は、事前に行程表を作成したり、美味しくて安いすし屋をさがしたり準備を進めていた。 果たして、当日の朝7時前、電話が鳴った。教頭先生から「片山さん、なにしてる、もう汽車※が出るよ」急いで駅に駆けつけたが、汽車は出た後だった...

生徒たちに教えられたこと(テニス編)

校長 片山 造  野球の次は、テニス。自分自身、高校に入ったらなぜか(硬式テニス)をするものだと決めていた。しかし、入学した学校に硬式テニス部がないばかりではなく、(軟式テニス)の全国常連校。おまけに、年中真っ黒に日焼けした顧問が私と同じ駅から通勤していた。これはダメだとあきらめ、違う部活に入った。そんな思いから、大学入学後、部活とは別に友人とテニスサークルをつくり時間をみつけて練習した。働き始...

いざ出陣!旋風を巻き起こせ!FUKUSENイレブン!!

サッカー部顧問 西川道治  夏の強化試合を戦い抜いたFUKUSENイレブンは、「たくましく魅力的なチーム」に仕上がっています。  「違い」を見せつけられた清明学院高校と汎愛高校との2連戦。いずれも鍛え上げられたチームを相手に5点差以上の大敗を喫しました。清明学院高校戦では「何もされてもらえない苛立ち」を露わにし、汎愛高校戦では「冷静を装うこと」で「戦うこと」から逃れている様子でした。身の丈に気づ...

意味を超えた言葉

校長 片山 造 英語Peekaboo(ピッカブー)は日本語の(いないいないばぁ)の意味ということを先日知った。そういえば、TVの子供番組で犬のキャラクターワンワンが「ピカピカブー」と踊り歌っていた。私たちは、知っているつもりに囲まれ日々過ごしている。 Pつながりで言えば、PCR検査のPCRの正式名称ってなんだろう。ネットで調べてみると、「Polymerase chain reaction(ポリメ...

人はなぜ勉強するのか(への返答)

校長 片山 造 「どうして国語を勉強するのですか?」生徒にそう問われたことがある。最初のうちは、適当に答えていたが、ある時から、こう答えることにしている。 (これから訪れるであろう人生の大切な瞬間に、大切な人に悔いなく思いを伝えるため)  ちょいと格好が良すぎる言い回しだが、心からそう思っている。これまでの人生、いろいろな出会いがあり別離があった。(人生一度きり)後悔はしていないが、あの時、こう...

文化祭スタート集会(各HR)で実施されました

校長 片山 造  9月3日(木)3限目に、放送による「文化祭スタート集会」が実施されました。私からの話に続いて、生徒会から今年度の文化祭について説明と呼びかけがありました。その後、嵐のハピネス♪に乗せ、過去の文化祭の映像が流されました。10月31日(土)本番です! 以下(私からの言葉) みなさん、こんにちは。まずはみなさんに、お知らせとお願いがあります。みなさんもご存知のとおり、現在、世の中は「...

うれしい時、悲しい時

校長 片山 造 (本当に)うれしい時はまわりを気にせず大笑いしよう! (本当に)悲しい時はまわりを気にせず大泣きしよう!と決めている。 しかし、これがなかなか難しい。ことの始まりは、小学校の卒業式後の教室。生徒を子ども扱いせず、若くて情に満ちた男の先生のもと、一体感がありとても良いクラス。教室での先生の最後の授業、先生が話し始めると自然と涙の輪が広がっていった。先生が、生徒が、保護者が、教室中が...

"Merci Nodoka. J'espère vous revoir bientôt"

1年学年主任・サッカー部・チアリーディング同好会顧問 西川 道治  7月~8月の2ヶ月間、本校第1学年にフランスからの体験留学生が来てくれました。生徒たちにとって、教室や部活動で彼女と共に過ごした時間は素敵な夏の思い出になりました。  サッカー部とチアリーディング同好会にも遊びに来てくれました。彼女はまさに才色兼備。ドリブルをしても、バク転をしても、持ち前の運動神経と可愛らしい笑顔で部員たちの心...

今、あなたにできること

生徒会部 木田陽子 新型コロナウイルス感染症予防についての校内放送を始めました 生徒会執行部が全校生徒に向け、呼びかけています 毎日の検温 マスク着用 手洗い ソーシャルディスタンス 生徒代表である執行部からの呼びかけ みなさん 朝の少しの時間 耳をかたむけてみませんか 一人ひとりの感染症予防が大切です 6時間授業が始まったら、お昼休みバージョンも放送します お楽しみに! 「全員でこ...

生活。(ある詩より)

校長 片山 造 『走れメロス』『人間失格』などの作品で知られている昭和の文豪、太宰治さんの詩を紹介します。この詩は教科書に載っていたわけでもなく、どこで出会ったのか覚えていませんが、心に残っている詩のひとつです。教員(社会人)になって、日々、先輩教員から指導していただきながら生徒たちと向き合う中、時折、読み返し、卒業生から(しんどい)の報告を受けた時、メールでこの詩を送ることもあります。コロナ禍...

教師としての勝ち負けとは?

校長 片山 造 教師という職業に「勝ち負け」があるとすれば、その対戦相手は誰で、何をもって勝敗が決まるのだろうか。振り返れば、私のこれまでの教員生活は連戦連敗だったような気がする。いくら生徒に(ルールは守れ)と言っても、「はーい」と元気のよい返事はあるが、一向に守らず停学に次ぐ停学。生徒が何か問題を起こす度に頭を下げに行った。謝ることや相手から罵声を浴びせられることを辛いなんて感じたことは一度も...

古語について

校長 片山 造 最近、よく耳にする言葉それは(最悪!)老若男女関わらず、街中でもよく聞こえてくる。自分自身、クラスの担任をしていた時、生徒に「その言葉を使ってしまうと、後がなくなるよ。」と言動をたしなめたり、「言葉がさらに悪い結果を呼び込むかもしれないよ。」と言ったりしていたことを思い出した。これは、国語教師として美しい日本語の伝承者であるという使命?でもあり自分自身の経験から生まれたものでもあ...