男子バスケットボール部顧問 川嶋
9月21日土曜日、大阪府高体連主催バスケットボールウィンターカップ予選が行われました。今年度、男子バスケットボール部は入部者がおらず、選手5人とマネージャー2人、すべて3年生のみでの活動でした。
このチームは困難の連続でした。選手は5人と毎回ギリギリの状態での練習試合。感情をコントロールできずファウルがかさみ、退場者が出てしまったこと。強い相手に思うようなプレーをさせてもらえず、戦うことを放棄してしまったこと。自分たちのやりたいバスケができず、でもそうかと言ってそれを打開するほどチームで一つにもなれなかったこと。私も顧問として、それをどうすることもできず、どうすればいいかもわからず、ただ我慢の日々が続いたように思います。
ただ、彼らに一貫して言っていたことは、「自分のためでなくチームメイトのことを考えてプレーせよ」ということ。自分の行動やプレーが、チームメイトを助けるし、足も引っ張る。だから、自分勝手なことはしてはいけないと。
不安な中、迎えた当日。相手は布施工科高校。立ち上がりから選手たちは、緊張感の中、気持ちのこもったプレーを見せ、一進一退の攻防。我慢を重ねて何とか10点差以内で前半を終えます。
いつもならこのあたりで集中力が切れ、自分本位になり、いい加減なプレーが連続して突き放されるところ...その日は違いました。キャプテンをはじめ皆がそれぞれに声を掛け合い、味方のいいプレーを皆で喜び合い、気持ちが折れそうになったら自らで何とか立て直し、最後までバスケットボールに集中し通すことができました。
結果は63-58。最後に追い上げましたが力及ばず、惜敗しました。
結果は残せなかったし、思うような活動ではなかったかもしれない。ずっと私も迷いながらやってきましたが、君たち5人と最後の試合をやり遂げることができたこと、君たちが一生懸命チームのために必死で尽くす40分間を見せてくれたことに、「まぁ、これでよかったのかな。」と少しは、思うことができました。
君たちは何を思う?
今は、うまく整理できないかもしれない。けれど、数年後数十年後に思い出したときに、「あの時は大変だったけど高校バスケ楽しかった!」とか「あのときは打ち込んでたなぁ...」とか、良い記憶として残ってくれることだと思う。そのために、これからがんばりや!
最後に一言。5人ともお疲れ様、心から。