2020年11月アーカイブ

思い出すあの場面「言葉の力」

校長 片山 造 5月、北の大地がようやく春めいてきた放課後のこと。(生徒全員が参加して達成感のある企画はないものか)と、生徒会のメンバーが思案していた。そこに部活に行く途中の私がたまたま通りかかり、生徒から意見を求められた。「学校全体でバーベキューでもしたらどう?」と思いつきで言ってしまった。一週間後、職員会議で生徒会担当の先生が「生徒会が考えました。学校祭の後、グラウンドで全クラス参加の大バー...

祭りの後

校長 片山 造 コロナ禍の中、今年度もなんとか文化祭を開催することができました。協力いただいた皆様には心より感謝申し上げます。今年度は密を避けるために、「一方通行」「換気の徹底」「催し物会場の分散」など対策をとった中の開催となりました。来年は、検温もSD(ソーシャルデイスタンス)もなく(ニコニコ顔で)開催されることが期待されます。 さて、私は大阪泉州地方で生まれ育ちました。切っても切り離せないの...

言葉には責任を持とう!

校長 片山 造 「いつ?何時何分何秒?」小さい頃、友達と言い合いになった時、誰もが言ったり聞いたりしたことのある言葉。ある先生と話をしていて、ふとその言葉を思い出した。もちろん、その先生がその言葉を使ったわけではない。その言葉の背景にあるのと同じニュアンスがダイレクトに私の心に伝わってきたのだ。 そもそも、人はそんなにも正確に物事を覚えているわけではない。過去1週間の食事を過不足なく当てなさい、...

『おかげさまで』

サッカー部顧問 西川道治  FUKUSENイレブン発足から12月で半年になります。部員4名で立ち上げたチームには、1年生11名、2年生3名、3年生8名、計22名の部員が入部しました。毎日練習、毎週末試合に励む中、今では、1年生4名、2年5名の体験部員を加えた計31名で活動することができています。  10月から12月は、南河内リーグに参加し、阪南大高・精華・堺西・泉北と対戦させていただいています。...

レスリング部 近畿大会出場決定

レスリング部 高橋 智貴  11月23日(月・祝)にレスリング全国選抜大会大阪府予選兼大阪府新人戦フリースタイルの部が枚方市長尾台高校にて開催されました。大会は、手指の消毒やマスクフェイスシールドの着用、会場の消毒作業など、徹底した新型コロナウイルス感染予防対策の中で行われました。  本校からは、阿部優樹(2年生)が60kgに出場しました。1回戦、2回戦ともに熱戦を繰り広げ、日々の練習の成果を存分...

仕事の段取り?とあたりまえの確認

校長 片山 造 (今日はあれをしてこれもして、そうだあそこに連絡を取らないといけない...。) 考えるほどにやることが湧いてくる。(優先順位を決めて行動する)ということをよく聞く。経験上、なるほどとは思うが、やはり気になるものは気になる。 仕事をする時、決めていることがある。それは、毎日、やりたくない仕事に5分以上取り組むこと。嫌だと避けて先送りにするのではなく、必ず(よっこらしょ)と取り組む。...

ほどよい距離感

校長 片山 造 (遠すぎてもダメ、近すぎてもしっくりこない)人と人の間には、そんな(ほどよい距離感)が存在しているような気がする。学年主任をしていた時、モップで廊下を掃除しながら授業中の生徒の様子をみて回っていた。おかげで、そのフロアの廊下はピカピカだった。 モップ掛けをしながら、もう一つ、楽しみなことがあった。それは、ガラス越しに生徒とやりとりすること。廊下と教室の間にはドアがありそこは1枚の...

校外学習(2年)

2年学年主任 田中宏幸 11月13日(金)、2年生は校外学習で奈良散策を行いました。 集合時間におくれる生徒も少なく、大きなトラブルもなく行程を消化することができました。 秋晴れのなか、東大寺・春日大社・興福寺など古都奈良の世界遺産を巡りました。鹿せんべい片手に、もの珍しい鹿とワイワイ戯れている生徒たちの姿がとても印象的でした。 体育大会の中止や文化祭の縮小開催、修学旅行の延期など生徒たちが不完...

大学見学会(羽衣国際大学)

進路指導部 阪下 司 1・2年生12名の生徒を連れ、バスで羽衣国際大学へ行ってきました。大学生の方が中心となって、本校生徒のためにキャンパスツアーや説明会をしてくれました。「大学とはどんなところなのか?」「私たちが高校生の時には、こんなことをしていたよ!」など、今後、進路活動を進めるうえで非常に参考になるお話をたくさん聞かせていただきました。自分自身の進路について真剣に考えるための、実りある進路体...

コミュニケーション(能)力

校長 片山 造 面接練習をしていて、人として大切なものは何ですか?という質問に(コミュニケーション(能)力)と答える生徒が多いことに気がついた。この場合、コミュニケーション(能)力の解釈は、「他者と意思疎通を上手に図る能力」というところか。(Wikipediaより) 果たしてそうだろうか。しばし考えてみる。現代は混沌とした先が見えない?社会といわれている。大切なのは、「ここぞという時に判断・調整...

3年生 校外学習 京都散策!

3年 武田理紗  11月13日(金)、3年生は京都に校外学習に行きました。当日は、秋晴れで清々しい日でした。円山公園に集合し、班に分かれて、法観寺・清水寺・八坂神社の3つのポイントを巡りながらの散策となりました。京都の街並みは紅葉も見られ、秋を感じました。清水寺までの道中にはお店がたくさんあり、食べ歩きをする人、お土産を買う人、写真を撮る人など、友人と過ごす時間を目一杯楽しむ生徒たちの姿が印象深い...

授業見学しています

校長 片山 造 今週火曜から金曜までの3日間、「オープンクラス(先生方による授業相互見学)」を実施しています。1年の国語の授業では、テスト形式で「漢字検定に挑戦!」、古文の歌物語の単元では「季語」の学習をしていました。2年の日本史の授業では、「西郷留守政府」。わたしの学びは、(漢字の書き順の大切さ)と(日本の四季を想う)、(過去の歴史から学ぶこと)を再確認したことです。授業を見学させていただい...

慣れ親しんだ時間

校長 片山 造 1日は24時間。12時間で午前と午後に分かれる。ボクシングの1R(ラウンド)は3分。ボクサーは日頃から、3分という時間を身体に刻み込みながら練習しているという。因みに、3分という時間は19世紀に入ってから定められたもの。それまでは、素手ではなくグローブを付けることが義務化されてはいたが、時間無制限、KOまでのカウントダウンは30秒だった。さしずめ、教師の慣れ親しんだ時間は授業時間...

進路指導部 山本勝久 2年生を対象に本校体育館にて進路講話を実施しました。今回は卒業生4名を講師として招き、進学・就職した卒業生に自分たちの進路体験を語っていただきました。現在の進路を選んだ理由、進路先でのやりがいや苦労していること、高校時代にがんばったことなどを、司会の先生が卒業生一人ひとりに質問する形式で行われました。最後には生徒からも質問があり、これから進路を考えていく2年生にとって、大...

1年生校外学習で神戸元町へ行ってきました!

1年学年主任 西川道治  11月13日(金)、1年校外学習参加生徒181名が、「手作りのしおり」を携え異国情緒あふれる神戸の街を散策しました。  しおりの表紙は、代表生徒作のイラストが飾りました。表紙と裏表紙には「南京町」と「JR元町駅」、挿絵には「壺プリン」や「パンダまん」が描かれました。先生方の「おすすめ・おもいでコーナー」も必見。「あつあつチーズケーキのお店」や「古着コーデの秋冬ファッショ...

その先にあるもの

校長 片山 造 (人はなぜ○○をするのか)という問いかけについて。 例えば、「人はなぜ夢をみるのか」。それは、脳内にたまった過去の記憶や直近の記憶が結びつき、それらが睡眠時に処理され、ストーリーとなって映像化するため(ネット情報)。 「人はなぜ笑うのか」「人はなぜ恋をするのか」「人はなぜ生きるのか」...。想像することはたやすいこと。(自分なりの)本当の答えにたどり着くためには腕を組まず(学んだ...

睡眠

校長 片山 造 教員になって(土日はどんな過ごし方をしてきたか?)を振り返ってみた。そう言えば、部活指導(野球と硬式テニス等)をしていたので土曜は終日練習、日曜は練習試合だったように思う。ある時、先輩教員の前で「忙しくて寝る時間もないです」と軽口をたたいてしまった。すると先輩が聞いてきた。「そうか、大変だね。ところで昨夜は何時に寝た?」何気なく「3時ですかね」と答えた。すかさず先輩から「寝てるじ...

なぜ注意する?

校長 片山 造 若い頃、先輩教員によく注意された。その時は「何回も言わなくても」「そんなことぐらいわかってるって」と思っていた。今思えば恥ずかしい話である。そこには謙虚さや感謝の気持ちがなかった。先輩教員はそんな私の態度や姿勢を注意していたのだ。 (小さなミスは注意しないと繰り返す。だから誰かがその度、言ってあげなければならない。大きなミスは本人が反省し2度と繰り返さないので注意する必要もない。...

正しいお辞儀

校長 片山 造 30才代、勤務していた学校の校長先生の話。その校長先生は毎朝、正門に立ち生徒に「おはよう」と声を掛けていた。在職中、日照りの夏も、吹雪の冬も休むことなく生徒に「おはよう」を言い続けた。ある朝、教頭先生が出張で急ぎの決裁が必要だったので、正門に走り校長先生にお願いしたことがある。そこであることに気がついた。挨拶を交わす生徒の表情が教室のそれとは違うのだ。 (あっ、生徒たちは校長先生...

社会の常識?

校長 片山 造 「そんなもの社会の常識だろ。電話で済まそうなんて思うな。家まで行って保護者に説明してきなさい。」担任1年目、生徒指導対応に教頭先生からお叱りの言葉をいただいた。静かに本気で叱られたものだから、戸惑ってしまいオドオドしていると、教頭先生は「わかったのか、返事ぐらいしないか、すぐ行きなさい。○○先生、ついていってあげて。」急き立てるように言葉をつなげた。  車で生徒の家に向かった。つ...

気がついたこと

校長 片山 造 歌手のさだまさしさんの原作を映画化した『解夏(げげ)』という作品がある。映画の中で、TVドラマ半沢直樹でも幹事長を好演した俳優の柄本明さんがベーチェット病のため視力を失った老人を演じていた。 次第に視力が失われていく、そんな現実を認めたくなくてもがく毎日。ある朝、歯を磨こうと歯ブラシにチューブから歯磨き粉をのせようとするが上手くいかない。不安が押し寄せ愕然とその場に佇んでしまう。...

第1回オープンスクールを実施しました。

首席 花城三喜   11月7日(土)午後、今年度第1回オープンスクールを実施しました。前半の説明会と歓迎行事は、ソーシャルディスタンスを考慮して、間隔をとりながら体育館で行いました。校長先生からの頑張れのエール、生徒会生徒の挨拶や軽音楽部の歓迎演奏、そしてプレゼンテーションソフト(PP)を活用した本校の説明などをしました。  その後、校内の見学を経て、14種類の体験授業(部活体験)を行いました。今...

やる気スイッチ

校長 片山 造 行動様式を「ルーティン(習慣的・定型的な手続きや仕事の事、日課。)」にすると、物事がスムーズに運ぶという話や助言をよく聞く。試合の時、靴紐を結ぶ順番とか当日の朝、縁起をかついで(かつ)を食べるとか、スタートラインに立つまでの動作を決めておく...何人かに聞くと、それぞれ何らかのルーティンがあるようだ。 私にとってのルーティンは(ポケットにカギを潜ませること)。大阪を離れ北海道の地...

何気ないやりとり

校長 片山 造 【廊下で】(すれ違う時)「テストの成績上がったよ。今回ちょっと頑張ってん!」 【進路室で】(エヘンと)「就職面接受けてきました。伝えたいこと伝えてきました」。 【事務室前ベンチで】「文化祭頑張るから。私の描いた学校のキャラクター選んで。」 【校長室】(ある生徒が友達を連れ)「あいさつに来たで。おれ、校長とツレやねん。」 【職員室】(子どもの写真をみせながら)「校長先生、こんなにス...

1年学年主任 西川道治  10月31日(土)文化祭当日、学年企画「YELLプロジェクト♯いまわたしたちができること」第4弾「クラスTシャツグランプリ」を開催しました。  「YELLプロジェクト」とは、新型コロナウィルス感染症を乗り越えるため、38期1年生全員で取り組んでいる学年企画です。今回の「クラスTシャツグランプリ」は、「笑う門にはフク(福・服)キ(来・着)たる」をスローガンに掲げたフク泉高...

サッカーは文化だ!!ENJOY!キックターゲット!!

サッカー部顧問 西川道治  さぼど口やかましくしていない私が、ときおり部員たちに語りかける言葉 ・家族に感謝 サッカーをさせてもらえている!さらに応援してもらえるように取り組もう!! ・学校に感謝 授業・学校生活を大切に!先生に心配をかけず、友人を思いやり、クラスに貢献しよう!! ・仲間に感謝 互いを理解し認め合う!チームのために、仲間のために、サッカーをたのしもう!!    とある9月のミーテ...

折り鶴

校長 片山 造 3年生の授業見学をした際、ある男子生徒の机の上に折り鶴が置いてあった。素晴らしい出来栄えだったので思わず、「すごいねぇ、よくつくるのかい。」と尋ねてみた。生徒は照れくさそうに言葉少なに「はい」と答えた。そういえば...と家に帰り、探してみたところ立体折り鶴の作り方の本があった。この本は20年ほど前に当時勤めていた北海道の漁師町の学校の生徒とカナダの姉妹校を訪問した時、何かお土産を...

今日は何の日?「世界津波の日」

校長 片山 造 2015年12月の第70回国連総会で、11月5日は「世界津波の日」に制定された。実は、この起源は1854年(安政元年)に和歌山県広川町で起きた大津波の際、実業家であり政治家(後の郵政大臣)である濱口梧陵が機転を利かせ、稲むら(※下図)に火をつけ村民に大津波がやってくることを知らせ、高台にある神社に避難させ多くの命を救った「稲むらの火」の逸話に由来している。 1年365日、それぞれ...

伝える2

校長 片山 造 「言霊(ことだま)」という言葉がある。人が発する言葉には、多かれ少なかれ想いが込められている。何かを伝えようとする時、そこにその人の(想い)が乗っかる。例えば、約束時間を伝える時、(楽しみ)とか(遅れないで)がその言葉にはついてくる。人に何かを頼んだり確認したりする時も、軽重はあるけれど(もちろん、やってくれるよね)とか(していただけるとありがたい)という想いが伝わってくる。伝わ...