校長 片山 造
面接練習をしていて、人として大切なものは何ですか?という質問に(コミュニケーション(能)力)と答える生徒が多いことに気がついた。この場合、コミュニケーション(能)力の解釈は、「他者と意思疎通を上手に図る能力」というところか。(Wikipediaより)
果たしてそうだろうか。しばし考えてみる。現代は混沌とした先が見えない?社会といわれている。大切なのは、「ここぞという時に判断・調整し、より正しい方向に導く力」。これこそがコミュニケーション(能)力だと思う。
私自身、教員採用選考の個人面接で「(他の社会人とは違う)教師として大切なことを3つ答えてください」と問われたことを思い出した。そんな質問がくるとは予想していなかったので、とっさに思いついたままを答えた。うろ覚えではあるが、①学問の楽しさを伝える②今後の人生において、苦しい時でも乗り越えていける、そんな最高の思い出をつくる③それぞれが自分を表現する方法を考え、応援すると答えたような気がする。恥ずかしい話だが、全て生徒に向けられた言葉であり、我ながら(なかなかいいな)と思った。今なら何と答えるだろうか?時間をみつけて考えてみようと思う。
最近?よく聞かれる言葉「社会人基礎力」。これは①前に踏み出す力(アクション)...失敗しても粘り強く取り組む②考え抜く力(シンキング)...疑問を持ち考え抜く③チームで働く力(チームワーク)...多様な人々とともに、目標に向けて協力するという3つの力のこと。
⇒「あきらめることなく、常に疑問をもちながら人との関わりを愉しむ力」と解釈した。